このレビューはネタバレを含みます
エレファントのような囚人サウルの背中を写し出したカメラ回しが今でも心に残っている。
サウルにとっては息子と思しき子どもの死を弔うことが自分の全てでアウシュビッツで行われていることは彼の関心の外である…
息子の死を目にした瞬間、主人公サウルにとっては収容所での惨劇はただの背景になり、我が子を弔うことだけが行動原理になった。
そんなサウルの心情を表すために、終始サウルにカメラが寄った背景がボヤけた映…
やはり観ていたかと2回目。現実から逃避するサウルの息子埋葬劇。
圧倒的なリアリズムと撮影がすべて。全編を通してサウルだけにフォーカス、ほかは全てボカして、サウルの極限下での心理状態を表現。撮影大変だ…
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基本的には主人公であるサウルのアップで全編進行していく、この演出で閉塞感とサウルの感情をダイレクトに感じることができる。他の映画にはない斬新なアイデアは素晴らしい。
息子か分からない遺体を息子だ…
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【究極の4D体験】
驚いたのは休日の午前の回で満席だったこと。こんな映画(悪いという意味ではなく、陰鬱で救いのなさそうな映画という意味で)、ふらっと観に行っても好きなところに座れると思ってた。1…
極端に限定的な視点は、物事の残酷さを想像力で無惨にも補わされる効果があり、同時に主人公の行動に肉薄させることで常に緊張感がつきまとう。物語には何一つとして希望はないが、ラストの男の笑顔から、彼だけは…
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