これは本当にぶっ飛ばされた映画。
主人公サウルを執拗に追い続ける。凄惨さをあっぴろげに語る作品ではなく、背景や遠目のボカシを使って情報を制限することで私たちの脳裏により生々しく想像させるんだな。
…
映像、音、声(言葉)をこんな風に表現して一人称的に映画を作れるんだな、と感心。
ユダヤ人収容所の悲惨さは知識として知ってはいたが、ガス室に放り込まれた後の断末魔の叫び、壁ひとつはさんだこちら側でもは…
視界が狭く、理解できない言語の怒号が飛び交う中で、周りと交わす会話もほぼ単語や短いもののみ、ただひたすらに「処理」をしていく映像、ろくな説明も救いもカタルシスもない、それをあの映像で、全て語ったのは…
>>続きを読む主人公サウルを追いかけた映像が続いていく。1:1の画面は圧迫感があり、ピントも基本的にサウルと彼の視線の先にしか合わない。その為、周りで何が起きているのかは画面の端に映るボヤけた映像と音でしか掴めな…
>>続きを読む「一人称映画」と言っていいと思う
ナレーションでそうする物は多いが、カメラワークで一人称世界を創りあげた映画
今までのホロコーストを描いた作品は、結局外から観ていたのだと気付かされる
ラストシーンは…
強制収容所でも、明るみにされないことを取り上げてて驚いた。
50㎝位離れたところから主人公にピントを合わせた映像が続く。
画面は見辛く、残酷な状況がボカシになってて、顔の暗い表情ばかり…。
現実は…
すごい映画を見てしまった。
まるで自分が収容所にいて、ドイツ軍の奴隷として働いてるような感覚さえ覚える。
冒頭から長回しの連続で、サウルの顔や後ろ姿に張り付くようなカットが続く。
画面比がスタンダ…
苦しい映画だった。
同胞であるユダヤ人の死体処理を行うゾンダーコマンドである主人公が、息子の死を目の当たりにし、どうにかして息子の遺体をきちんと葬ろうと奮闘する。
カメラワークが基本的に主人公の…
面白いというより、凄い映画。
なんといってもカメラワークの饒舌さ。アクション描写も素晴らしい。
あんな残酷極まりない所業の数々もピンボケでしか映らず、主人公にしかピントが合わない。主人公にとっては…
© 2015 Laokoon Filmgroup