母の残像のネタバレレビュー・内容・結末

「母の残像」に投稿されたネタバレ・内容・結末

人は関係性で成り立つていて、ある方向から眺めると全く違うように見えたりする。母親も同じく子供から、父親から、仕事仲間からの視点では違う局面が見えてくる。事故で亡くなった母親をそんな風に多層的に見てみたらどうなるか的な内容の映画になってます。
豪華キャスト。
ジェシーがまじでかっこいい

母親が死んだのがついここ最近かのように感じる。三年前やけど、残された家族の感じってきっとこんな感じなんだろうなって思う。
原題『Louder than bombs』
邦題『母の残像』

邦題も叙情的で秀逸。

爆弾より騒がしいのは…
頭の中を駆け巡る思い…でしょうか。

遺された家族たちが、イザベルの突然の死と向き合うことから『彼女の残像』が浮かび上がるストーリー展開。西川美和さんの『永い言い訳』を思い出しました。名状し難い読了感を感じさせてきます。

明らかになる事実を見ていくにつれて、家族それぞれの在り方も炙り出されていくんですが…確かに心がザワザワしますね。

端々で唸らされます。

『死』の瞬間の幻想的な描写。

今作においては、女性は静的、男性は動的な役割に振り分けられると思いました。
女性と男性の本質的な部分を感じさせる描写…驚くべきセンスだと思います。

砕けた硝子の中のイザベル。
弾け飛ぶ地面の中の女性。
想うのは死、終焉…停止した存在。
美的な表現…ある意味、存在としての『完成』でもあったのかもしれない。

『完成された存在』は、やっぱり停止しているんだな…って、私の個人的な見解にフィットしていました。

写真や絵に近い…静的な世界。
映画や音楽は…動的な世界。
私はまだ動的でいたい…とか考えた。
個人的な感覚の話ですけどね(笑)

イザベルには自身の戦場カメラマンという仕事…遺された3人には彼女との関係に…停止した存在との向き合いは、決して美しいだけのものではない。

生々しい『人間』の姿が見える。

夫婦、その息子…それぞれが不実な関係に身を委ねている。束の間、虚ろを埋める為の戯れは、罪悪感と自己嫌悪で洞を深くしていく。埋まらないから繋がりを求め、それ故に理想とは乖離していく心。誰もがただ満たされたくて、躊躇いながらも間違ってしまっている。それがとても生々しい。

それは示唆されていたにも関わらず、目を背けていた…言葉を選ばず書くとすれば、イザベルがレイプされている夢の話。

女として尊厳を奪われている自分を、傍観する夫という構図…家庭内で彼女の置かれた状況を考えると、上滑りしている二人のこの会話こそ、致命的な亀裂が生まれた瞬間だと感じました。

繋がっているようで乖離していく。
脳裏に浮かんだのは、母の内にいる胎児。
ひとつであった存在が、産み落とされて離れていく…そんなイメージでした。

そう考えると…誕生は母子にとって喪失でもある。それが関係性というものなのかな。
近くて遠い…この妙味。唸る。

男性陣の中で唯一、イザベルと重ねて描かれていたコンラッド。イザベルの死と共に、自身も静的な世界に踏み込んでいた彼がラストに再生していく描写は物語をポジティブに締め括っていて、重たかった心をほんの少し解放してくれる。

隔絶からの二つの顛末。
見応えのあるヒューマンドラマでした。

ラース監督の甥っ子としてではなく、彼自身の感性も賞賛に値すると思います。
次の作品も期待させてもらいます✨

睡魔が凄くて…乱文にしちゃいましたが、気が向いたら修正か加筆するかも(爆)
louder than bombs 


よかった



会話。
最初のシーンが全く関係ないと思いながらちゃんと繋がっていました。兄弟の下ってこんな感じですよね。父と息子、母と息子、淡々と話は進みますがいろいろと考えさせられます。
火曜日にランチしようって彼女に誘われたけど、月曜日には気が変わるであろう彼女の気持ちもわかりながら、それでも今、そう思って誘ってくれた事実が嬉しいっていうコンラッドの純粋な気持ち、胸が痛い。
イザベル・ユぺールの顔が何だか怖い。トラウマになる。
大好きなイザベル・ユペールとジェシーアイゼンバークの共演!それぞれにとっての母の存在、そして母が感じてたこと。それがなんだか悲しかったけど、でも面白い見せ方。真相がわからずモヤッと、でもそんなこと気にならないくらい二人の共演にテンションあがった。
ただ、戦場カメラマンで沢山の人の死と生を見てきた人が自殺する心境が飲み込めない。自分の人生の状況が辛くても、撮る事が自分の責任だと言ってた人が、生きたくても死んだ人や残された家族を見てきた人が、自殺…居場所が無ければ戦場に戻るという選択は?私は事故だと思う…
最初はおいおい次男
こんなに父さんいいやつ
なんだから反抗期やめなさいよと
思いもしたが、どんどん
時間が経つと父さんが
一番だめなやつだったなあ
めっちゃわがままだなと思った
母が生きてる時も死んだ後さえも。

個人的に一番グッときたシーンは
ワードの文書の部分の
「ジョナは母さんに似ている」
という言葉。
長男を見る度に何を思ってたんだろうと
少し切なくなった。

あまり好きな作風ではなかったけど
愛されてるのに自分の居場所が
どこにもないと感じるのは
虚無感だなと思い、
観てよかったなとは思う。
先立たれた母に残された家族の物語。父、兄、弟、そして母。それぞれの問題や心情を上手く人間的に描いていて素敵な作品でした。冒頭のシーンで赤ちゃんを抱っこするジェシーの姿を見たときはなんだか胸が熱くなった。弟想いなお兄ちゃんが素敵。勿論ジェシーお目当てでしたが、弟の存在感が圧倒的だった。デヴィン・ドルイドくん、同い年ということもありこれから注目したい役者さんになりました。
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