【 監督 吉田喜重の誕生、東京1960年 】
1960年3月にパリ、そして間もなく東京でゴダールの「勝手にしやがれ」が公開された。
この吉田喜重の監督デビュー作品「ろくでなし」は1960年7月に…
50年代の風俗の貴重な記録。
主なロケ地は丸の内と思われるが60年代に入ると戦前の建物が建て替わるので見当がつけ辛い。最後でようやく丸の内八重洲ビルと古河ビルの間(現丸の内パークビル・現在道はない)…
冒頭は全然興味の持てない話の進め方でしんどかったが、吉田喜重の冷淡で二ヒリスティックな台詞回しと成島東一郎のショットの正確さでどんどん面白くなっていく。ラストは意図せず『勝手にしやがれ』っぽくなって…
>>続きを読む和製ヌーベル・ヴァーグの雰囲気漂う吉田喜重監督のデビュー作。
金持ちの息子・俊夫(川津祐介)とつるむ、金のない友人・淳(津川雅彦)、そして俊夫の父の秘書・郁子(高千穂ひづる)をめぐる若者たちの虚無…