オチは気に入らないが、そんなことはどうでもよく、「思い出」というものがもたらす作用を完璧に描き切る胆力があった。
序盤からテンポよく「街そのものの回想」が始まる。ショットを彩る全てが豊か。
街を…
よくできた話で……。
『私はゾンビと歩いた!』しか見たことのなかったジャック・ターナー。そういう視点で見ると、確かにどちらも『溶岩の家』に影響を与えているような気はする。
しかし聖書という色んな…
ジョン・ターナー監督による、西部劇の枠を超えたヒューマニティあふれる傑作。
南北戦争の後のまもない時代、ウェールズバーグという小さな南部の町に、聖書と拳銃を携えた牧師ジョシア・グレイ(ジョエル・マ…
冒頭のナレーションは、本作が失われた素晴らしき日々の出来事を語るファンタジーであることを明示する。そして性善説的ラストのご都合主義、キリスト教的宗教観を正当化する。
畑への襲撃も、瀕死の女の部屋に流…
アメリカ的古き良き日々、good old daysの体現。
町にやってきた牧師が、町に欠かせない人物になる。それを、牧師の義理の息子の立場から語っていく。病気に対する信仰、黒人差別に対する言葉、不信…