なかなか観ることができなかった作品。
鈴木清順作品であるからしてそれなりの覚悟をしていたわけだが、案外淡々と描いていた。野川由美子の独壇場できれいさっぱりしていたものだ。
古い作品なので今を生き…
日活時代の鈴木清順は本当に楽しそうだ。『ツィゴイネルワイゼン』以降、孤高の巨匠的な祭り上げられ方をしてしまったことや、その評価そのものに異論はないけれど、やっぱり日活時代のやんちゃっぷりがたまらなく…
>>続きを読む女であることのように、好きという感情は、忘れることなく、そして強かに、本能のように中心にある。しかしながら、電気という文明の堺から、始まる放浪が、奇妙な出会いと、素敵な別れ、を、繰り返し、その爽快な…
>>続きを読む男を相手に奔走する演出がかなり面白い。
最初のキャバレー客に迫られひっぱたこうとするも鏡に映った自分をひっぱたいてしまい、回転する鏡に映ったのはキャバレー客の下品な笑顔ってところがすごい。キャバレー…
痛快で緻密な演出と映像美術とのバランスが素晴らしい。
野川由美子の魅力は白黒のほうが際立ちますね!
約1時間半という、個人的に映画としてベスト尺なのですが、内容が濃ゆくて3時間くらいに感じる濃密な…