一本の細道のようなストーリーと、広大な余白
夜になってネオンの光る都会へと帰っていく間の無言の数分間、ヒーリング効果に全身が包まれて、いろんなことを考えて、人生は根底から自由であるような気持ちになっ…
ラジオが社会情勢を知るヒントになっていて、インフレで生活が厳しくなっていることがうかがえるアメリカ。
地元に帰ってきた友人がキャンプに向かうが、主人公の妻はついていかないようだ。
背景は面白く感じた…
妻からの目線、聞いているのかいないのか分からないラジオ番組と流れる車窓の風景。かつての友人との再会に何かを取り戻そうとするものの、むしろその友人との決定的な違いから、自分の立場を理解するものの、色褪…
>>続きを読む今年観た映画の中で1、2番に好き。
もうすぐ父親になる男と、自由な生活を続ける男、友人である2人の最後かもしれないドライブ。
山間を流れる水音、絡まない視線、身体的な圧迫。
受け流されて軽んじられて…
このレビューはネタバレを含みます
『悲しみは使い古された喜び』
久しぶりに1800円を出して価値があったと思える映画を見た。
心に残り続ける作品だと思う。
単なる男の友情に収まらない物語で、これを女性の監督が撮ったということも面白い…
ケリー・ライカート三本目。下高井戸のリベンジでやっと観られたということでテンション的には高めで臨んだのだがまぁ相変わらず淡々とした作風なので作品自体は観ていてうぉぉ! とボルテージが上がったりするこ…
>>続きを読む6人の限定されたクルーにより16mmフィルムを用いて2週間で撮影されたKelly Reichardt監督による12年ぶりの長編第二作。
その間に製作した3本の短編で編集を学び、本作では編集も兼任。…
本筋に全く関係ないどうでもいいことを記しておくが、キャンプ翌朝のカートの立ちション。わりと離れた位置から撮ってるのに弧を描く曲線の太さと出る量がハンパなく、あんな異常しょんべんは初めて見た。キャンプ…
>>続きを読むおじさん二人と犬が温泉に行くだけの話と言ってしまえるが、解脱感(他に語が浮かばぬ)みたい印象は、深く山に入っていくからか。
カメラも大いにありそうだが、不思議な心地よさよ。
この寂しさは知っている…
©2005,Lucy is My Darling,LLC.