元禄忠臣蔵 前篇に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『元禄忠臣蔵 前篇』に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

『忠臣蔵』の、前編。刃傷事件から、江戸入り前までが、描かれている。間のエピソードとして、『浅野家再興の嘆願』まである。つまり、細かなエピソードが、たくさんある。点数は、満点にしてないが、作品の出来栄…

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真山青果原作、原健一郎、依田義賢が脚色、溝口健二が監督した、前後編二部作。前編では松の廊下を原寸大で作った。美術監督は水谷浩、建築監督は新藤兼人、渡辺竹三郎。セットの新藤兼人の写真が残されている。
4.2

このレビューはネタバレを含みます

情報局國民映画参加作品、と冒頭にあって最初に一番に笑ってしまった。

松の廊下から始まり、吉良が梶川に、朝廷への儀式のことで浅野匠を蔑んだ発言をする。それを後ろで聞いていた浅野匠本人が斬りつけにかか…

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巨大な松の廊下での浅野内匠頭嵐芳三郎が吉良上野介三桝豊に殺傷事件を引き起こす場面が没頭からあり、ワンシーンワンカットの妙技で時間が大河の様に流れる豪華な絵巻物を堪能した印象で、真山青果の新解釈忠臣蔵…

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324
4.5
屋内外へ大移動するカメラ。会話が空間的にどう続くのかがサスペンス。抜群の構図、静かな会話と沈黙の心地よさ。底抜けに楽しそうな預かり中の唄や宴会、エピローグ的な十郎左衛門の恋が良い。総じて確かに地味。

忠臣蔵 櫻花の巻/菊花の巻(1959年)
   東映、182分、カラー
元禄忠臣蔵 前篇・後篇(1941年・1942年)
   松竹、112分・111分、モノクロ

忠臣蔵2作品、観た。@U-NEX…

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冒頭の浅野が吉良に襲いかかるシーン、大量の統制の取れたモブと絶妙なカメラワークが、細部まで整い、勢いづいた運動を織りなし大迫力。CUはほとんどなく、構図と運動の優雅なリズムだけ《前編》は煽り気味のス…

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kikawa
5.0
ノエル・バーチ曰く「海外映画からの影響を脱した戦時中においてこそ日本映画は独自に様式的完成を遂げた」

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