西北西の作品情報・感想・評価・動画配信 - 11ページ目

「西北西」に投稿された感想・評価

Wonkavator

Wonkavatorの感想・評価

3.8
単一民族と信じて居る人はびっくりするかもしれないけれど、
先進国と言われる国の中でも日本は4番目に移民の多い国。
それだけでなくとも、この数年でコンビニ、居酒屋、至る所で外国人が働いている。
私自身は90年代の殆どを、外国人と寝食を共にしていた経験上、
本作冒頭のイミグレーションのシーンや喫茶店のシーンのシチュエーションが自分のことのようにわかる。

そうした部分をもう少し作品のテーマに進めていくのか!?
ト、思っていたらそうでもなくて、話がどんどんLGBT方向に進んでいってしまう...。

文化風習が違う世界で生きること
言語が違う者同士が生きること
もう少しそうした部分を本題に上手く練りこめば、より深い作品になったと思うと、些か残念だが、それを求めるのは欲張り過ぎか!?

BARシーンの音楽がショボすぎてそこでも作品下げる結果に...

余計な光を過剰に足さずに撮っているのは好感。
情緒ある作品だし、他の役者があまり感情なく棒読み風だったせいなのか
サヘル・ローズの演技が輝いて見えた。
Ayah

Ayahの感想・評価

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「自分」とは、とても近いようで、実はいちばん遠い存在なのではないかと思う。
よく分かっているようで、いちばん理解しがたく、向き合いやすいようで、いちばん目を背けたくなる。

そんなとき、ふと「他者」に目を向けてみる。 他者が見つめる世界を見つめようとしてみる。

すると気づけば、今までには見えていなかった自分が見えてくる。新しい自分が生まれている。

そしてふと気づく。誰もがマジョリティでありマイノリティであり、傷つけられることもあれば、傷つけることもあるのだと。

これは、異質な他者たちがめぐりあったことで生まれた、特別なようで、私たちの周りにもきっと溢れている物語だ。
stkenditi

stkenditiの感想・評価

4.1
見終わった時、韓英恵さん演じるケイを抱きしめてあげたくなります。

彼女が発する言葉と、彼女に発せられる言葉が重なるごとに、彼女の存在が薄くなっていくような感覚。

こんなにも「ごめん」「すみません」が切ない映画ははじめてな気がする。

この感覚は、ジェンダーや国籍関係なく誰にだってあるのでは。

男性が脚本・監督なのが驚きでした。
もんた

もんたの感想・評価

3.5
サヘルローズが強くて、美しい。
セクマイをテーマにした映画だが、彼女のイスラームとしての生き方が印象に残った。

主人公の家族のビアンに対する反応はちょっと過剰すぎる気もする。
世界の映画祭でスタンディングオベーションを受けた『西北西』がついに日本公開。韓英恵、サヘル・ローズが揺れ動く女性を演じる。〈痛みも、国境も、ジェンダーも、知らないふりをしたわたしたちの愛の話〉
402402402

402402402の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

書いたらネタバレになりますが、ファーストカットとラストカットの意味に気づいたときに鳥肌が立ちます。
Panmogu

Panmoguの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

韓英恵とサヘル・ローズ主演で同性愛や訪日・在日外国人、宗教などマイノリティにフォーカスを当てた作品。けして同性愛のみを主軸にした映画ではなく、タイトルから見てもわかるように宗教的な軸や、途中大学の講義シーンでは本物の教授に戦争を、それも日本側からだけではない視点で語らせるなど、狙っているところはわかる。わかるのだが、色々と足りない。
まず、情報の出し方が伝えたいこととアンマッチである。言葉をわざと字幕で出さないなど、観客に答えを与えず、それぞれで考えてほしいというのは頷けるものの、あまりに丸投げというか無責任に感じる。作り手のオペニオンがまったく出せないのは、逃げているというより、俺は答え知っているから君らも見つけてごらん、と上から目線にも下手をすれば捉えかねない。視聴者が考察を持てるマージンというのは下絵があり色がない塗り絵みたいなもので、絵も描いていないただの白紙とは違うのだ。
そして、同性愛というまだまだインパクトが強いテーマに対して、ビジュアル的にも強すぎるのと、ほかのテーマが弱いこともあって、どうしても同性愛という事ばかりにフォーカスが行ってしまう。タイトルを西北西にしたのも一種の先手なのかもしれないが、作品の中では霞んで見えてしまう。タイトルの意図はわかるし、一番伝えたかったのは、サヘル・ローズが企業面接で言葉に詰まるシーンであろうというのもわかる。それまで、多様性や価値観の違いを口にしてきたのに、自分は同性愛者を拒んでいる。宗教的マイノリティである自分が他のマイノリティを認めていない、と気づくところに、単純なマジョリティvsマイノリティという対立構図ではなく、マイノリティvsマイノリティという輪が生まれているところが視点として面白い。言及していないものの、電話で家族や「西北西」とつながり、最後には「西北西」へと帰っていくのも興味深い。ただ、ほとんどの人はただの同性愛映画として受け止めるだろう。
そもそも一般受けは狙っておらず、映画を読み取れる人向けに作ったのであろうし、それであれば普通の映画とは一線を引いてマージンを広めにとったのもうなずける。なにもかもマスにしていく必要はなく、作家性の強い作品は嫌いではない。大衆に向けたメッセージではなく、対話なのであれば、いや僕のこの映画を見る人々のレベルからいって同性愛が主軸ではないことはみんなわかるはずですから、というのであればそれでもいいだろう。だから、ここであげた問題も実際には問題でないのかもしれない。ただ、全体的にそれぞれのマイノリティに対して、もう少し寄り添えたのではないかな、とも思うのである。違う輪をリンクさせていくからこそ、他のマイノリティにも理解を示せるような見せ方、一般の視聴者も意識した作り方をもうすこししてみてもよかったのではないか。
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