バカ殿のせいで侍の一分のために死んでいく立場の違う2人がなんともやるせない。
最大の見どころであるラスト30分以上の戦いは泥臭く、逃げ惑う藩士たち、気が狂った男で終わるあたりがリアル。
「遅ければ、…
『七人の侍』から九年後、人数はおよそ二倍だが尺はほぼ半分。タイトルに人数が入る時代劇は他にも『三匹の侍』があるが、人数と尺の最良関係を弾き出すのは結構むつかしい。
これで『七人の侍』の構造をやると…
2023/3/27 東映チャンネルで鑑賞
平成版が面白かったのでこちらも見てみた。往年の片岡知恵蔵や嵐寛寿郎が意外とクサイ演技なのが興味深い。😅
63年公開なのに白黒が残念。ただセットなどモノク…
【群像劇として悪くない】
1963年、モノクロの時代劇。
明石藩の殿様は暴君だが、将軍家の血を引いているので、正面から裁くことはできない。
そこで藩主を暗殺する計画を立てて、13人の武士が集ま…
このレビューはネタバレを含みます
討つ側、守る側、そのどちらもが「封建社会のシステム」に従って動いているという皮肉さ、虚しさ。獲物を失った獣の狼狽ぶり。
実際に学生運動を経験した工藤栄一の冷めた“革命観”が、最後にカタルシスを期待し…