あしたは最高のはじまりの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

あしたは最高のはじまり2016年製作の映画)

Demain tout commence

上映日:2017年09月09日

製作国:

上映時間:117分

3.8

あらすじ

サミュエルは、南仏コートダジュールの太陽の下、毎日がバカンスのごとく人生を謳歌していた。しかし それは、かつて関係を持った女性クリスティンが、生後数か月のグロリアという“実の娘”を連れて彼の前に現れるまでのこと…。「あなたの娘よ」と告げ姿を消したクリスティンを追って、ロンドン行きの飛行機に飛び乗るサミュエルだったが、言葉も通じない異国の地で彼女を見つけることはできなかった。途方に暮れた彼らを救っ…

サミュエルは、南仏コートダジュールの太陽の下、毎日がバカンスのごとく人生を謳歌していた。しかし それは、かつて関係を持った女性クリスティンが、生後数か月のグロリアという“実の娘”を連れて彼の前に現れるまでのこと…。「あなたの娘よ」と告げ姿を消したクリスティンを追って、ロンドン行きの飛行機に飛び乗るサミュエルだったが、言葉も通じない異国の地で彼女を見つけることはできなかった。途方に暮れた彼らを救ったのは、地下鉄で出会った敏腕プロデューサーでゲイのベルニーだった。8 年後、すっかり家族となったサミュエルとグロリアとベルニーの前に、グロリアの母親クリスティンが現れる

「あしたは最高のはじまり」に投稿された感想・評価

Noriko

Norikoの感想・評価

3.5
とにかくグロリアが可愛い♪
あんな部屋にも憧れる!
良いんやけど個人的にはラストが・・・
の惜しい作品。
すn

すnの感想・評価

4.0
2017年128本目
崖、嘘、20ユーロ、笑顔
「泣ける映画」というのはそうそう出会えるものではない。
特に感情に揺れない人なら尚更だ。
しかし、この映画は多くの人の心に響くであろう。

プレイボーイな船乗りの男がある日、昔の女から赤ん坊を託される。
その日を境に突然“お父さん”になることに。
突然の事態で動揺するも、男手一つで立派に娘を育て上げたのだが…

友達のような自由奔放でユーモアに溢れた父親。
言い換えれば子供のような父親。そんな父親のもとで立派に育った娘。
2人の関係性を見ているとコレこそが理想な父娘像だと思わされる。
演じるふたりの息のあった演技があってこそのものだろう。
父役にはオマール・シー。この数年の間に彼の演技には何度涙したことか。
軽い演技の中に宿る深い感情表現が何とも言えない感動を起こさせてくれる。

娘役はグロリア・コルストン。DJとして名を馳せているようで映画初出演作とは思わせない自然な演技。本物の家族を見ているかのような印象だ。

社会のルールとは、ときに愛情を無視した理不尽なものにもなりかねない諸刃の剣。父娘の愛の強さはいかほどか…

P.S.南フランスとイギリスのロケ地も数多く登場するので、その部分にもぜひ注目してほしい。パステルカラーの美術、色使いも見ていて気持ちのいい作品だ。

このレビューはネタバレを含みます

単なるフランス版(イギリス版)蒲田行進曲ではない。男が大人になるとは何かを描く名作。


突然赤ちゃんを押しつけられた男が、スタントマンをやりながら生計を立て子どもを育てる。

このログライン(ストーリーの要約)だけなら、おそらく蒲田行進曲とあまり変わらない。しかし、蒲田行進曲が男女の情念や天皇制をテーマにしたのに対して、本作は男が大人になるとは何かをテーマにすることで全く趣きの異なる作品となっている。

冒頭で映画はしっかりとテーマを打ち出す。恐怖を克服して生きるとは何か。あるいは、そのために何をしなければいけないのか。少年時代の主人公に、父親は、崖の上から海に飛び込んでみろと指示して、自ら恐怖を受け入れ克服しないといけないことを諭す。しかし、主人公はそれは男らしくなるために必要だというくらいにしか考えていなかった。
時はかわり、現在の主人公の姿に移る。プレイボーイの主人公は、まるで崖から飛び込むことを怖がらないように、どんどん派手に遊び、女性も躊躇なくナンパする遊び人。このつながりと、ここでの描写がうまい。ここのオマール・シーから溢れ出る溌剌としていて愛嬌とユーモアたっぷりの魅力は、主人公を一瞬で好きにさせてしまうし、その遊びとナンパを躊躇なくする姿は、これから彼が思いきったことをしてくれることを予感させるのである。特にこの短いシークエンスで、後者をしっかり伝えていることが重要である。本作のよさの1つに、スタントマンになるまでの展開を短くし、早く本編(本筋のストーリー)に入ることができていることがある。スタントマンになるくだりも、ワンシーンのアクションで納得させてしまううまさがあるが、そもそもこのスタントマンになることやその後のスタントマンとしての主人公の生活の前提として、序盤にこの男なら無謀なこともやってくれるだろうとわからせることができているからこそ、観客がすんなり受け入れられるし、作品としても成り立っているのである。

こうした1つのシーン、1つのエピソードでのイメージの作り方(植え付け方)がうまく、その他にも多々工夫があるが、歯磨きのシーンの使い方は特にうまい。お互いに歯磨きをし合うという絵だけで十分魅力的なのに、さらにその絵を、主人公と娘の心が離れる瞬間にうまく使うのである。このあたりのシーンのイメージや意味をしっかり作って、後でうまく使うのがうまい。

全体の構成がうまく、まさにお手本のような作品だろう。初めと終わりも全てが対比になっている。

・娘の誕生→娘の死
・女二人と寝てる主人公→男と暮らす主人公
・幼少の自分→大人になった自分

というように、全てが見事な対比になっている。ラストの反対から物語を始めるというのは、いわば脚本の常道だが、それを見事にやっている。

また、関心の反らし方なども上手い。ラストの展開などありがちなのだが、途中に、スタントの仕事でビルから飛び降りるエピソードなどを挟んで、その謎解きのことを観客から忘れさせるのが巧みなのである。

ただ構成・描写で唯一気になったのは、ラストが話しすぎだと感じたこと。ラストこそ、「お父さんは不死身だよね」を言わせるべき。そこに「君もだよ、ずっと隣にいるよ」と言わせてもいい。
ドラマなら本作ぐらい話してもいいが、映画だと饒舌すぎて少し余韻が弱くなった気がしたのである。

冒頭で本作の作品の根幹にあるテーマに触れたが、それは哲学的なタイトルにも表れている。事実だけを考えれば、辛い悲しい現実の中を明日から生きていくのかもしれない。しかし、敢えて娘の死を受けとめ、そこに生命学的に生きた姿がなくとも、彼女と生きた意味や思い出を胸に秘め、心の中で生きた存在で娘があり続けることができる。そのことを理解できたとき、初めて実りある味わい深い人生を送ることができる。そんなことを本作とそのタイトルは伝えているのではないかと感じた。味と深みのあるタイトルだ。

そして、そんなことを理解したラストの主人公の姿には、崖からの飛び込みを何でも向う見ずにやる度胸や男らしさと勘違いし、ナンパや女遊びに明け暮れたまさしくガキの自分はない。(※本作の序盤、赤ちゃんを育てることになった主人公はまさしくガキがガキを育てるなんて!と主張するシーンがある)そこには、本当の意味で恐怖を受け入れ、自分の人生を豊かなものにすることを知った大人になった主人公の姿があるのである。

最後に補足だが、男二人で子どもを育てるという設定は、フランス映画「Mr. レディ Mr. マダム 」(※元は戯曲)を彷彿とさせる。どちらにも共通するのは、フランス人の描くゲイは実に温かみのある存在なのである。ユーモアがありつつも、どこまでも人間愛に溢れた映画である。

このレビューはネタバレを含みます

娘が死んじゃうなんて…
てっきり父親かと…
さら

さらの感想・評価

4.5
ついていい嘘をいつか私も使える時がきたらいいなと思った。暖かくて素敵でした。
pansy820

pansy820の感想・評価

4.2
深く考えず観に行ったけど、思った以上に良かったです。号泣はしないけど、ホロっときました。

最強のふたりもすごく好きな作品だから、やっぱりオマール・シーはいいなーと思いました。
親子の感動ドラマだけど、オープニングやちょっとしたシーンの撮り方がおしゃれで好きです。ストーリーも大事ですが、映像が美しく楽しめるとなおいいです。

考えさせられるというのではなく、観た後に素直に元気をもらえる作品。

邦題があまり好きではないかな。原題に近いけど、映画見た後だとなんか違う気がする。特にエンディングを観た後だと…
nIa

nIaの感想・評価

4.2
あまり注目されなそうだなぁと思ったが、見終わればそれが何とも不思議に感じられる爽やかな良作
小原

小原の感想・評価

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母親の名前がクリスティン・スチュワート!
クリスティン・スチュワートに何の恨みが、って思うような設定の役でした。
オープニングが楽しい。
2017.11.19
しまこ

しまこの感想・評価

3.3
ある日突然赤ん坊の父親になったプレイボーイが精一杯の愛情を注ぎながら育児に奮闘し自身も成長していく姿、成長した娘と助け合いながらの楽しい生活、そんな生活をサポートしてくれるゲイの友人。どれもすごくよかった。

ベルニーも入れた家族全員で過ごせたあの期間のグロリアは間違いなく幸せだったと思う。