川端康成と川島雄三が意外と合う。川端には日本的で繊細な叙情ではない愛憎或いは変態的な作品があり、その一端をモダンな川島が現前させた。オープニングの自転車の街の疾走のスライドアウトから、丸山(美輪)明…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
弁護士・森雅之と妻の原節子は受刑者の娘・香川京子を養っている。そこに学生時代からの友人の娘、久我美子がやってきて、この家庭に波紋が起きてゆく…
原作が川端康成ということもあり、女性の心情はとても巧く…
森雅之に原節子、香川京子に久我美子という「王道」の布陣からは想像もつかない奇妙なドラマ。冒頭の丸山明宏の歌声は女という存在の不気味さやるせなさ、面倒くささを看破し、嘲る天使のそれのようで川島らしい見…
>>続きを読む川島雄三監督作品、原作は川端康成。
まず驚くのは、♬女、それは〜♪と若くて妖艶な美輪明宏さんが歌うオープニング。
美輪さん素敵♡歌詞は谷川俊太郎。
屋根スレスレを飛ぶ戦闘機と不穏な強風の冒頭から暗…
『ラストナイト・イン・ソーホー』の次ぐらいにオープニングが良すぎる。見たら谷川俊太郎が作詞してるらしい、そりゃいいわけだよ
川島雄三、これで3作目だけど、非常に良かったな、女の嫌なところ全部出ていた…
静かに暮らしていた上流家庭の下に家出娘がやってきて生活が乱していく…ってほぼ『テオレマ』みたいだった。が、泥沼化しそうな物語を軽やかに展開していくから、肩の力を下ろして観れた。コロコロ気分が変わって…
>>続きを読む「女性の自立」というテーマの戦後らしい題材が、川島雄三監督の奇抜で才気溢れる演出によってまるでパゾリーニ(特に『テオレマ』)やブニュエルを思わせる思わぬ訪問者により己の欲望や羨望に気付き新たな道を進…
>>続きを読む川端康成の作品をよく知らないのでどう受け止めればいいのかわからなかった部分もあるけど、始まり方が最高だった割に終わり方が微妙だったというのが正直な感想。
個人的な感覚としてバイセクシュアリティが奇癖…