なにかに絶望した空虚な眼差しが訴える
思いがけない…いや、どこかで予想してい
た男のお願いごと。
死を肯定しながらも生の繋がりを求めてい
るようなオーラを滲ませた生気の乏しさは
頼まれた側にも伝わ…
主人公バディは何に絶望しているのか分からないが、そこが想像力を掻き立てていいのかも。
ジイさんが、悩みがあるからと死んでたら人間はいなくなっちまうみたいな台詞を吐いてたがホントにそうだと思った。
そ…
このときのイランの情勢がわからないけど仕事を求めている人が車を運転中の主人公に馴れ馴れしく話しかける、この空気が面白い。
そして主人公もいきなり道ゆく人に話しかける。
お茶を振る舞ってくれる人もいる…
キアロスタミ監督作品は観た事がなかったので、本作に挑戦しました。
イランの風景も見たかった。
ひたすら走る車が土埃りを巻き上げ、砂と土の大地が遠くまで続く。
兵隊さんは鍛錬してるし、工事現場は忙し…
アッバス・キアロスタミマラソン#5
砂ばかりの景色だからわずかな緑がすごく映える。
案外1人でいたい時には周りに誰かいて欲しいのかも。
主人公の乗っている白のローバーがカッコよかった。多分さら…
砂利道の荒野をひたすら走るバディ。彼の心もまた、荒んでいる。
悩みのない人間はきっといない。
それでも人生は汽車のように前に進んでいく。時には立ち止まったり、打ちのめされることもあるだろう。
それで…
奇妙な頼み事を聞いてくれる人を探す男。理由や心情は出てこない。でも絶望してるはずなのに、何かと巡り合うのを期待しているかのような雰囲気が良かった。とてもフラットな感じがいい。ただこの終わり方をする映…
>>続きを読む「友だちのうちはどこ?」暁月の頃、馬に乗った男が問うた
空は静止し
旅人は口に咥えた光の枝を砂の暗闇に委ね
そして白楊の木を指さして言った
「あの木の手前
神の眠りよりも翠色をした小路がある
そこ…
この監督(というよりイランの風景を覗く体験が)2作目。
圧巻の映像。
車の中の会話を車を走らせた壮大な景色に乗せて進めていくことが本当に上手だなと、2作ともそこに感動。
私の顔が映ってないわ!とか…
(C)1997 Abbas Kiarostami