犬猿の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

犬猿2017年製作の映画)

上映日:2018年02月10日

製作国:

上映時間:106分

あらすじ

印刷会社に勤める真面目な弟とは対照的に乱暴者でトラブルメーカーの兄。見た目は悪いけど頭がよく勤勉で家業の印刷所をテキパキ切り盛りするブスな姉と、要領は悪いがその容姿と人当りの良さで人気者の妹。この二組の兄弟・姉妹の関係に、あるとき変化が訪れる。それぞれの思いが交錯し、相性最悪なW犬猿ペアの抗争は次第にエスカレートしていく。

「犬猿」に投稿された感想・評価

imanimo

imanimoの感想・評価

3.8
兄弟とは1番近いライバルなのかもと、この映画を見てて思った。しかも一生変わらない立ち位置。
そのしがらみを楽しむ映画です。

全員が俳優じゃない所がアンバランスで
そこが妙な味になっている。
役としては4人ともほんとにハマりです。

もう少し想定外があるかなと思ったら、わりとすんなり終わりました。
オープニングのビックリ感が大きかったので、うねりを期待してしまったかも。

炒飯のシーンは、ソリの合わなそうな物同士が実はすごくイケてるの象徴のようで、こういう所がとても上手い監督だと思いました。
楽しかった!
ニッチェさんが負けてなかったのでびっくりしたとても良かった。
きょうだいってほんまそう!心から憎たらしいのに心の底からは憎めなくてさーはーー
話は全然面白くない。でもなにより驚いたのがニッチェの江上さんの演技力!やっぱりコツコツと練習している人は基盤が違うなーと。充分女優さんでやっていけそう!そしてこういう役をやらせたら間違いない新井さんが最高の脇固めをしていて、窪田さんの6パック細マッチョな裸もチラリと拝めて、よく知ってるラブホが出てきて大笑いしたけど、脚本の脆弱性をよくフォローした作品という感じ。
tomoko

tomokoの感想・評価

3.9
容姿の優劣をあれこれ言うのは好きではないけど共感できるところがかなりあって面白かった。
役者2人はさすがとしか言いようがかいけど江上さんの演技は兄弟2人に負けないくらい凄かったし(ブス演技で笑いを取りにいくところは複雑な気持ちになったけど)筧さんは本人のイメージに合った役で自然で良かった。
「ヒメアノ〜ル」のようなものを期待していくと拍子抜けしてしまうかもしれません。

まぁですが、もともとこの人の作品はどちらかというとこういう日常のさりげない恐ろしさとかひずみみたいなものを描く人であって、それは実は「ヒメアノ〜ル」も全く同じ路線であることに間違いはないのですが…。


というわけで、私は今回も多分に楽しめました。
吉田恵輔監督は絶対に期待を裏切るような監督ではありません。

それだけは断言しましょう!
あぽろ

あぽろの感想・評価

4.2
2月にして無責任かもしれないけど、きちゃったかも。2018年邦画1位きちゃったかも。
小さい映画館で、至る所から聞こえる笑い声やすすり泣き。まさしく、笑って泣ける極上の邦画。まずオープニングでがっつり心が掴まれたあげくオチまで完璧。最高にニヤッとするラスト。

兄弟姉妹って本当に不思議。友達のような、先輩後輩のような、それでもしっかり家族で、対等なのに対等じゃない。例え犬猿でも理解者。
エンドロール後、照明が点くと同時に無性に兄に会いたくなった。私が泣いてると兄作詞作曲の「オナラの歌」を踊りながら歌って笑わせてくれた幼い兄の姿が浮かんだ。これ一人っ子が観たらどう思うのか気になる。

それぞれ全く違う性格なのに、しっかりと血の繋がりを感じさせる演出がお見事すぎるし、それをやってのけた4人の演技力が凄い。美味しいシャンパンとかあげたい。
興奮するほど意地悪な吉田監督の感性の柔軟さは相変わらず惚れ惚れする、本当に男と女の捉え方が秀逸すぎてもう満腹。
シネオ

シネオの感想・評価

4.5
演出脚本キャストの化学反応がすごい作品だったー。人を嫉妬したり疎ましく思ったりする人間味を、兄弟姉妹で見事に描写してる。気づいてもまた見失っていく、おざなりじゃないラストも好き。窪田正孝さん新井浩文さん江上敬子さん筧美和子さん、全員クズだけど愛おしかった。こういう映画こそ、拡大上映して欲しい!
『ヒメアノ〜ル』が良かったから頑張って行ったんだけど、つまんなかった。想定の範囲から出ないまんま、狭い世界観のまま終わってしまっていた。
「ブスな姉」の描き方がなんか…2018にコレか…みたいなガッカリ感。
老父の介護の場面で、オシッコを尿瓶でとる場面のリアリティの無さ。本来ならオシッコで布団汚さないように布団は剥ぐんだし、今時あの介護ならオムツなんじゃないかね。それもこれも、介護で惨めを演出したかったのかな…って考えるとウンザリする。
親の介護しながら働いてる友人は複数いるけど、やっとの息抜きに映画みにきてコレだったらヤだなあってすごく思った。

窪田&新井の兄弟のが良かったな。両親がそれぞれに対して微妙に卑怯な態度をとるのがリアルだった。
兄弟、姉妹が激しく決定的な言い争いをする様子を見ながらげらげら笑えると同時、彼らの姿がとても幸福でそして羨ましいものに見える。

そんな場面から始まる終盤はもうずっと様々な感情が波のように何度も去来して夢心地でしたよね。

家族なる関係性を免罪符にしたドラマ作りは浅薄に思えて嫌いなんだけれども、兄弟、姉妹でなくても成立するドラマを通してその関係性の意味合いを気付かせてくれる本作の見せ方にゃあ、ついつい絆されてしまいましたよね。
不良の兄と真面目な弟、頭は良いけどブスな姉とかわいい妹。兄弟姉妹の愛憎劇だが、吉田恵輔監督の意地悪さが効いていていい! 嫉妬の苦しさと滑稽さ、人は変わらないのかというテーマにも監督らしいウィットと愛がある。でも、ニッチェの江上さんは間違いなく上手いんだけど、お笑い芸人があの役やるとちょっとノイズになる。普通の上手い役者使った方が笑えたし皮肉きいたよなあ。筧美和子もかわいいけど下手だったよな-。かわいいけど


あと、映画の直接的な話ではないけれど、ブスに生まれた女性ってなかなかハンディきついなあと思ったわ。そこら辺への救いはないまま終わるのは、たぶんあえてなんだろう