わたしは、幸福(フェリシテ)の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

わたしは、幸福(フェリシテ)2017年製作の映画)

Félicité

上映日:2017年12月16日

製作国:

上映時間:129分

3.3

あらすじ

「幸福」という名前を持つ歌手フェリシテ。誇り高く、自分を曲げることができない彼女は夫と別れ、バーで歌いながら女手一人で息子を育てていた。バーの常連の男タブーは、美しいフェリシテに気がある。そんなある日、フェリシテの大切な一人息子が交通事故に遭い重症を負うのだが……。

「わたしは、幸福(フェリシテ)」に投稿された感想・評価

さち

さちの感想・評価

4.0
まず題名でこの言葉の意味を知って思ったのはフェリシティ・ジョーンズの親って天才じゃ?!素敵すぎじゃ?!でした(笑)

主人公フェリシテの心が溶けていくのに比例するかのように、表情、特に目元口元がどんどん緩んでいくのがわかる。凄い。
とてもいいけど幻想的な描写がちと受け止めきれず。でもコンゴの女性の色気と迫力が存分に味わえる。
幸福(しあわせ)についての映画、なんですけども、これとっても難しい。咀嚼するにはおそらく人類史の知識がいる。定住革命以前の(まだ「所有」という概念が生まれる前の)共同体にあった、原初的な幸せの形。1対1婚とか法秩序そのものを疑う目が欲しい。
ぺふ

ぺふの感想・評価

2.3
コンゴザイールの話かなあ。
割とフランス語使われていないので、不思議な感じがした。病院で病状の話してる時とかははっきりゆっくりとしたフランス語で話してるんだけど、それ以外は現地の言葉なのかな。

フェリシテの子供の手術のために、みんなお金を出し合ってくれてたので、それなりに好かれてるんだろうけど、フェリシテの表情が読めず、普段の行動も割と乱暴な感じがしたので不思議でした。

手術費用がかかるので、見ず知らずのお金持ちのうちに入り込み、金よこせと暴れる行動力にはびっくりしたなあ。子供のためにここまでやるのか、てかこういうのはよくあることなの?と。

話は淡々としているし、文化の違いかあまりよくわからない情景も多くて、なかなか難しい映画でした。
ウエタ

ウエタの感想・評価

5.0
「神様の気まぐれなその御手に掬いあげられてわたしたちはここにいるのだろう」(cero「Orphans 」)。傑作だった。ものすごい力のある作品。
Kiki

Kikiの感想・評価

3.3
「闘うことと受け入れること」

フランス映画界で最注目のアラン・ゴミス監督ということで観賞意欲をそそられた。
なかなか新しい感覚を味わう作品でした。

序盤は、イカついほどの存在感を放つ主役フェリシテに圧倒される!
キンシャサという街はタフじゃなきゃ生きていけない。バーで歌い、女手ひとつで息子を育てていた‥その息子が交通事故で重傷を負ってしまった・・・
手術代を前払いしなくては治療してもらえない為、金策に奔走する母親、目の座り方 キモの座り方が半端ない!要はお金がないと薬も手術も受けられない社会の仕組みに胸がつまりそうだった。

広角で撮る街には高層マンションも映り込み、カラフルなファッションに身をまとう人もいる。行き交う車、バイク、人の熱気!ドキュメンタリーのようなリアルを充実させる映画

ワールドミュージック界の雄、カサイ・オールスターズのパンチ力あるエネルギーの曲と静かなシンフォニックの対比がフェリシテの心の声とシンクロする(そういうの好き)


タイトルから幸福を味わうテンション上がる映画だと思ったら(ちゃうちゃう)
森の闇で彷徨うシーンがさすがに長く感じた129分
ausnichts

ausnichtsの感想・評価

2.5
物語や人物像を知って見たほうがより理解でき楽しめる映画です。

欧米目線ではないアフリカ(といっても広いが)の映画という感じがします。おそらく、アラン・ゴミス監督にそうした、コンゴ(あるいはセネガル?)の眼や、そして言葉で撮りたいとの意識が強いのではないかと想像します。それだけに、一見しただけでは分かりにくい部分も多く、物語を知って見たほうがより映画を楽しめると思います。

http://www.movieimpressions.com/entry/2018/01/18/170225
主人公の感情が剥き出しに見えるが、時折その感情が読めないような、不思議な感覚で観ていた。まちの人々の音楽と西洋音楽が交互に出てくるのも印象的で、他にもいろいろな対比の描写が、わかりやすく出てくる映画だった。コンゴの都市部(?)の生活や文化を少しだけ覗けるという点で、個人的には大変興味深い映画だった。
ただわりと終盤まで、私には主人公の息子のことがよく分からなかった…
うーん、何度も感想を書き難いな。

歌手で我が道を通し過ぎて
周りの人から好かれていない
フェリシテ、
母親(フェリシテ)とはあまりうまくいってなく交通事故にあった息子サモ、
フェリシテに好意を寄せるタブー
の3人がメイン。

フェリシテは幸福を知らずに
周りの人に当たり散らし、
唄う歌はなんとなく攻撃的だったり
挑発的だったりします。
ただ、その唄う感じが状況によって
変わっていくのは肌で感じられました。
たなま

たなまの感想・評価

3.0
フィクションであるはずなのに、物語を収束させるための小細工や、画として成立させるための技巧が全く感じられず驚いた。淡々と綴られる日常と、危うげなコンゴの町の風景のコラージュ。作り手の諦めにも似た怒りのような感情を感じてしまう。1人の女性の日常化した悲劇をこんなにも剥き出しで見せつけられると、ほんとうに疲れる。パワーのある映画だった。