反戦映画といえるほどのメッセージはないが、戦争の悲惨さ、不条理さ、人間の業と倫理の崩壊を官能的に描いた作品。
見ているこちらも倫理を理解するというより体感することになる衝撃作。
過酷な戦場で、看護…
『赤い天使』(1966) シネ・ヌーヴォ 若尾文子映画祭 Side.B で初鑑賞。『ゴジラ』が怪獣で戦争を描いたなら、本作は性愛で戦争を描いた凄まじい傑作だった。一瞬の隙もない話運びと地獄絵図のよう…
>>続きを読む心が痛む瞬間や目を背けたくなる瞬間は多々あるのだけどそれは描写に力がある故で、すなわち優れた(側面を持ち合わせた)映画だし観て良かった。
西の女性像はまず男性に都合の良いモノでしかないのだが、愛や…
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久しぶりに、喰らった作品だ。
エンドロールが無かったこともあるが、終わった後しばらく立てなかった。
今まで、それなりに色んな作品を観たが、一番悲惨な戦争映画だと思う。
結構グロくて、目を背けるシー…
壮絶な戦争場面の中で、人間の本能とそれを抑えて戦時に向き合う人間の凄まじさを非常に鮮明に描いていた。生々しい戦時下で負傷兵と真正面から向き合い、軍医に心を寄せる女性らしさを演じた若尾文子の美しさは輝…
>>続きを読む看護婦から見た戦争。ひたすら強力な西さくら(若尾文子)のセリフや手術シーンで体力ゴリっと持っていかれる。西さくらのちょっと度を超えたレベルの献身力、そして自責の念はもはや人間ではなく文字通り戦場に舞…
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グロテスクで嫌なのにずっと観ていられる自分が嫌だ(笑)
女性を天使にするのは如何とももし難いが、もう天使としなければ話が収まらぬ
すべては性欲のためのみであり、何もかも軽薄かつ最悪な男原理でむし…
ド頭から、メンタル的にもフィジカル的にも、度を越して強烈な描写が続く。後半は後半で、戦争の真っ只中という切実さはありつつも、モルヒネとインポとコスプレの話まで。ここまでやってんのか。増村も若尾文子も…
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もう一回見るであろう刺激の強すぎる傑作。
感動的なセックスというのを映画で初めてみた気がする。
倫理観の欠如した戦場において、人間性そのものも混沌とした状況の中で(映像的にも暗い)、人間らしさである…
凄まじい映画。皆さんおっしゃる様にこれカラー作品だったらどれほどだったことか…
それにしても若尾文子。
この作品の時彼女はいくつなんだろう?
なんと言う女優!いったいどれだけの役をこなせるんだろう。…