続兵隊やくざの作品情報・感想・評価

「続兵隊やくざ」に投稿された感想・評価

勝新太郎主演。

一作目の続きで、機関車の客車を切り離し、逃亡を図るが爆破されて(笑)
気がつくと野戦病院に。

回復したら、また別の中国の連隊に配属されて戻される。そこでも大宮は回りから狙われる存在に。有田は一計を案じて性格のいい八木曹長に大宮を預ける。
しかし、八木には岩波曹長と言うライバルがいて。
ある時夜襲されて、その中で八木は岩波に撃たれて絶命。その事実を感づいた有田と大宮は・・。

前作から同じ時間軸での作品。
今回は、大宮は野戦病院の看護師の緒方恭子に惚れて(小山明子)、ラストのキーになってます。
大宮は、あいかわらずケンカ三昧で。
有田も色々知恵を回して。
前作よりも、連隊内のゴタゴタが面白かったですね。

ちなみに、特撮好きな私としては、今回は重要な役柄で
八木曹長役に、イナズマンFのインターポールの荒井役で有名な上野山功一、岩波曹長役で、ファイヤーマンの海野隊長役で有名な睦五朗を確認しました。
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.2
前作の綺麗な結末が開始三分くらいで引っくり返されるロケットスタートにおったまげる。実際一作目である「兵隊やくざ」の完成度を考えると続編は蛇足な気もするけど、何だかんだで本作も普通に面白いから凄い。前作で見られた軍隊の生々しい閉塞感は少し抑え目になっているものの、そのぶんコミカルな描写や娯楽性はグッと増している。個人的にはこれくらい破天荒な作風の方が爽快で好みなんだよな。

やってることは前作とあまり変わらないんだけど、既に大宮と有田の関係性が出来上がってるだけに不動の安心感がある。もはやブロマンスに近い二人の掛け合いは相変わらず魅力的だし、暴力と知恵のコンビネーションで不良上官を叩きのめすカタルシスもお約束ながらめちゃくちゃ痛快。大宮の大暴れっぷりもパワーアップしてていっそ清々しい。

ユーモラスな雰囲気が増えた分、カツシン演じる大宮の魅力にもますます磨きが掛かっている。豪放磊落で男らしくて、だけど人懐っこくて愛嬌たっぷりの人間味溢れる人物像にはもう可愛げすら感じる。やっぱり大宮はカツシンのキャラクターとの噛み合い方が尋常じゃないのだなあ。看護師の毛を欲しがる下りがやたら好き。
クソ上官たちをなぎ倒してく勝新カッコよすぎ、ザコの1人をジャイアントスイングでブン投げるとこ笑った
タバコ吸い合うシーンなどホモ感が出てくる
mitakosama

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3.4
スカパーにて。兵隊やくざの続編。相変わらずむっちゃくちゃですわ。
1作目のラスト、列車を奪取しての脱走から物語が始まる。なんと列車がゲリラに爆発され軍病院に接収され軍隊に逆戻りというリスタート!
1作目は何だったんじゃい!

軍病院では美人看護婦に看病されウハウハ。お守りに下の毛まで貰うぞ!

結局軍隊に逆戻り、勝新演じる大宮が案の定上官に目を付けられケンカ沙汰になるが、持ち前の腕っ節と、相棒の有田上等兵の機転で切り抜ける。

コメディ色は更に増した感じ。堂々と一番風呂に入って浪花節を歌ってたら上官に間違われるとか、スッゴイ面白い。

前作と違う所は、けっこう最前線に近いところとなったこと。
また有田の配慮で、雑用係の当番兵に廻されることとなったこと。当番兵の上官が割と温和な人で有田以外では珍しい味方キャラ。
でもこの味方の上官にも博打でボロ勝ちしちゃう(笑)こういう屈託の無いキャラクターは勝新の真骨頂ですわな。

憎々しい上官が、味方になっている上官を影で殺したり、お気に入りの看護婦を手込めにしようとしたのでボッコボコにして、またもや脱走!

これ、9作もシリーズ化してるが、この遣り取りがこの後も続くのか?
うちだ

うちだの感想・評価

4.0
味方に背後から撃たれるのがよくあることだったのか。どこまでフィクションなんだろ。
notitle

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3.5
脱走した前作から続きの話。
正義感というより、理不尽さに物申さずいれない二人。相手選ばず、互いを補完しながら屈せず、駆け抜けてく姿は何とも痛快。縦関係というよりは戦友のような距離感。そのうち、この二人の間に愛でも生まれそうな絆。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.5
前作とほぼ同じような話だが、今回はマドンナ役で小山明子が参加。
後半で何とシリーズ初の戦闘シーンがあり、定番の戦場の殺人などもある。
勝新の代表作の一つではあるけれど、やはり田村高廣の上等兵の存在感が素晴らしく、二人のやりとりが作品の大きな魅力になっている。
娯楽映画の体裁だけど、底辺に反戦のメッセージが込められているのがいい。
前作ラストの脱走は失敗に終わったらしく、2人は病院に収監。
看病してもらった看護婦・緒方に惚れる大宮。
「死線に挑むお守りに」と、大宮が緒方のマン毛をねだるシーンが印象的。
ここは脚本では「石鹸」だったが、撮影時に勝新がマン毛に変えたのだ。
どうせ貰うなら石鹸なんぞよりマン毛の方が欲しい筈。これが勝新流のリアリズム。
大宮貴三郎というキャラクターを象徴するシーンだ。少なくとも八尾の朝吉ならそんなもの貰わない。

中国人の老人と孫娘を助けた事で有田上等兵をリンチするDQN上官。
恋敵を戦地で暗殺するカス上官。弟に合わせてやるからとセックスを要求する腐れ上官。
そんな糞上官達を大宮の武力と有田の知力でやっつける。見え透いた展開だが、これがまた痛快なのだ。
ジャイアントスイングで数人を薙ぎ払い、壁にブン投げたりと人間離れした大宮の殺陣が楽しい。
(というかあの兵隊死んでるだろ)
長寿プログラムピクチャーの2作目は大概酷いデキである場合が多いが、これは結構面白い。
大宮一等兵(勝新太郎)と有田上等兵(田村高廣)の『兵隊やくざ』シリーズ第二作目。一作目の増村保造に代わって田中徳三が監督を務めている。
増村の執拗なまでの陰湿な日本軍描写(とそれから解放されるラストのカタルシス)は若干後退した分、2人のキャラはわかりやすくコメディパートも増え、テンポの良い娯楽作としてまとめあげられている印象。
ラストの有田が理詰めで追い詰める→逆上→大宮がボコボコに反撃の流れの安心感は2作目にして早くも水戸黄門レベル。
☆☆☆★★

《軍隊なんか糞くらえ》シリーズ第二弾。

…しかし、あえなく失敗に終わり軍隊へと逆戻り。
それでも大宮二等兵の反骨心に陰り無し。上等兵の為なら命を捧げます…とばかりに今日も殴られる日々。

前作を引き継ぎシンクロする場面が多く、二人の信頼感も益々強固なモノへと発展して行く。それを表現するのにタバコを二人で吸うシーンを数回に亘り描く周到さは必見です。

軍隊の理不尽さもこの二人には関係無し。ダイナミックな男気のドラマが此処にある。
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