あまり知識がなくとも神学的なモチーフ(ワイン、聖櫃、父=キリスト)が散りばめられているのは察せたのは、これまでの映画鑑賞の経験のおかげ。父と息子の文字通り致命的なすれ違いを硬質な映像で表現していて見…
>>続きを読む12年間関係を持たない肉親は他人同然。
いきなり帰ってきた父親に連れられ、車一台の旅に出た兄弟。旅の途中で何度か困難に遭うが、父は決まって助けようとしない。
息子を鍛えようという父親としての義務感も…
この映画すっごい好きかもしれない。空気感、温度感、質感を感じる映画で、ストーリーは全く違うが「淵に立つ」を見た時と同じ感覚を抱いた。
この父子はどうしてこうなってしまったのだろうと思うと同時に、自…
2021 452
突然帰って来た父親と旅に出る息子二人。不器用で横柄ながらも生活の知恵を教え込む父親。早速父の遺体を運ぶのに知恵を発揮する息子二人。ラストで親子の絆が生まれた時にはもう遅いという…
このレビューはネタバレを含みます
<父の愛と子の思いを神話風に>
12年ぶりに家に帰り息子の前に現れた父は、威厳に溢れているが身勝手で粗暴という絶対君主のような男だった。兄は父の男らしさに魅かれ従うが、弟は素直に受け入れられずに反…
神が天地を創造した7日間で、神(父)が消えるという世界の転写。現代社会の権力者としての長と、神という人間精神の長と、家族の長が三位一体となる父親像が素晴らしいし、表面的な映像美に走らないのも好印象。…
>>続きを読む母性か父性か。
家父長制を振り翳す父、それに飲み込まれまいと反発する息子。
父の未知なる権力と対峙し、母に守られていた人生が崩壊する。
母性を必要としながらも、父性が継承されてしまった息子たち…
オール
母と慎ましく暮らす兄弟アンドレイとイワンのもとに、家を出たまま音信不通だった父が12年ぶりに帰ってくる
写真でしか見たことのない父の突然の登場に、兄弟は戸惑うばかり
しかも父は、ふたりを連…
冒頭のクレジットの出し方が最高にかっこいい
ロシアらしく常にヒリヒリとした空気
父は一体何を?
服役?兵役?ただ家族を捨てただけ?
そしてあの箱は?用事とは?
謎は尽きないが故に妄想が膨らむ
兄役…