非常に端正な映画。扉、窓、鉄格子、線、垣根、内と外の境界が人との隔たりを演出している。それは古き良き時代、若く力にあふれた過去の自分たちへの隔たりでもある。美しい葬式の行列によって過去と現在が交じり…
>>続きを読むジョン・フォード監督の割と初期の作品。「プリースト判事」1934年の続編。
面白い、深い、泣けた。前半こそプリースト判事の人となりをコミカルに見せておいて、後半になるにつれ感動の盛り上がり。
舞…
このレビューはネタバレを含みます
再見。冒頭から法廷がいきなり楽団へ変貌し、それにつられてやってくる退役軍人らによって「群れる」ことの主題が示され、集会・パーティー・リンチといった結集の堆積がその極点である葬列に向かって収斂していく…
>>続きを読む蒸気船の往来が何度も出てきて波を煌めかせて滑るようすが美しい。
『プリースト判事』から20年後に撮られて時代設定も20年経っているので、序盤での在郷軍人会のロートル感、南軍しぐさがさらに強固なものに…
スピルバーグの人物配置には違和感というか嫌悪感を感じることがあるけど、ジョンフォードとハワードホークスは人の配置で感動させに来るから、やっぱアメリカ最高峰なんだと思った。あの葬列の人の配置と歩き方に…
>>続きを読むやってくる蒸気船。寝床へ慌ただしく来るが堂々と。左利きでバンジョーを弾く青年。ハーモニカを吹きながら踊る。気持ちよく笑う親父たち。大勢の人が列を成して動く。脱帽して礼。聞こえてくる歌全部好き。
凄…
フォードベスト。
音響の威力。まるで、壮大なクラシックを聴いているかのような沈黙と音楽の審美的なバランス。
葬儀のシーンは永遠に映画史に残る。ひとり、また、ひとりと続々と参列者が増え、教会でプリース…