国家が破産する日の作品情報・感想・評価・動画配信 - 3ページ目

「国家が破産する日」に投稿された感想・評価

kaohana

kaohanaの感想・評価

3.8
恐ろしい。
この一言。

ユン・ジョンハクの『俺は絶対に騙されない』という台詞が最後まで耳に残った。
巨額の利益を手にした投資家二人と対照的な虚無の表情も印象深い。
そして 何とか行き残ったガプスの『優しい人は信じるな』という言葉が切なすぎた
ガプスにとっての『優しい人』は誰を指しているんだろうか
pal

palの感想・評価

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新自由主義者に国が乗っ取られる様を怒りを込めながらエンタメに昇華した傑作
日本でこれほどはっきりIMF及びアメリカを非難し竹中平蔵を糾弾する映画監督はいないだろう
yuko0925

yuko0925の感想・評価

3.6
怖い。ある意味ホラー映画だった。
あの次官は日本で言ったら竹中平蔵やな。
国もマスコミも絶対信じちゃ駄目という事を肝に銘じとかなきゃ。
ErikaT

ErikaTの感想・評価

4.0
結局わたしは経済危機で見捨てられる人間だなと思うと、色々考えられる作品

ヒロインのカッコ良さ映えすぎ
2016年に製作されて日本では未公開であった『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』で脚本・監督デビューしたチェ・グッキ監督の第2作目となる新作。

デビュー作はDVDスルー作品にも関わらず、伏線回収の巧さが際立っており、新人離れしてる素晴らしい監督だと思っていたが…今作はデビュー作の勢いを余り感じなかったなぁ。そつなくこなしている感じ…しかし、ボウリング賭博から国家破綻の裏側まで守備力が広い人だ。


結局いつの時代も、大衆、庶民が犠牲になる。
一部の権力者の強欲のために、我ら庶民の知らないところで勝手に事は進む。大本営の発表があっても感度の低い者たちは、それがなにを意味するのかも理解できずに、お上の決定に従順に従うだけ。

耳障りのいい言葉で国民を欺き、それが過ちであったと検証・証明されるのは、さらに何十年も経ってから。渦中にいる間は打ち寄せる波に歯を食いしばって、ただただひたすら我慢し続けるだけ。そして思考を停止させ考えない。そしたら、そのうちその環境が当たり前になり慣れていく。

いまさら就職氷河期世代を支援と政府が乗り出したところで、その時代の渦に飲み込まれた者たちの人生を今さら取り戻すことはできない。
今ごろ言うなよ…もう20年だぜ!当時、平然と斬り捨てたのはオマエらだろ!ふざけんなよ!就職しないオレにグチグチグチグチ説教を垂れる親…オレのせいじゃないだろっ!中小零細企業を潰して非正規雇用を増やし大企業のためだけの政策をしたクソ政治家共を当選させたお前ら大人たち有権者のせいだろ!!

それをこっちが出来損ないみたいに言いやがって…【就職氷河期世代】というネーミングセンスも胸糞悪いし、今さら感がまた腹立たしい!そして、やってる感の演出だけなのがまたイライラを助長させる。


全ての人生をクソどものせいで棒に振ることになる。だから政治や経済に興味を持つことから始め、世界と日本の立ち位置とを常に目を見開いて注視して、クソ政治家の言うことを耳の穴かっぽじって聞かなければならない。マスコミに流されることなく、自分の判断で決して騙されるな!これを肝に銘じておかなければ、経済はもとより、もし戦争に舵を切るようなヤツが現れた時に、御国のために戦うんだ、反戦する奴は非国民だと同じことの繰り返しになる。そんな馬鹿なことだけは二度と繰り返してはいけない。



ユ・アインが演じた総合金融の課長ユン・ジョンハクが退職願い書いている。それを見た同僚が…「本気か?」

ユン・ジョンハク
「難破船では、先に逃げたヤツの生存率が…高い」

同僚
「映画では先に逃げたヤツが死んでる」

ユン・ジョンハク
「…笑」

ナチスによるユダヤ人の大量虐殺も、ナチスの動向に感度良く反応して先に亡命した人しか生き残れない。政府がやることに何の興味もなければ、やりたい放題、好き勝手やられてしまう。多数派がそれを擁護するなら、もはや国を捨てるしか道はあるまい。まさにこの台詞通り、先に逃げたやつの生存率は高いといえるだろう。



ユン・ジョンハク
「連中は市場原理主義です。危機を脱する際も、大企業や財閥が何とか生き残れる方法を選ぶでしょう…IMFに金融支援を要請して、それを口実に大々的に構造調整を進める。危機を機会として利用し、富める者を生かす改革を試みるはずです。」

ソン・ヨンチャン演じるユン代表の顧客となった老紳士
「そんな政策決定では大衆が反発するだろう」

ユン・ジョンハク
「妙な言い訳をするはずです。"国民が浪費したせいで経済が破綻した""金を湯水のように使ったせいだ"私は連中に、騙されません」


まさに日本の経済破綻論者と同じ手法。国の借金で財政破綻すると煽り立てる政府お抱え要員のエセ経済学者。日本に一杯いる。


キム・ヘス演じる韓国銀行の通貨政策のチーム長ハン・シヒョン。誰かに似てるなぁと、ずっと気になっていたがグラビアアイドルの手島優だわ…どうでもいい情報。

ハン・シヒョン
「貧しい者は更に貧しく、富める者はさらに富む。解雇が容易になり非正規雇用が増え、失業者が増える。それがIMFの作る世の中です。我が国の経済官僚は誰も責務を全うしていません。"難破船"から国民を救う意思もなく、その上、個人の価値観で国の未来を決めています」

うちの国やん…!
IMFの協力なしに同じことしてる…
嫌んなっちゃうねぇ…ほんとに。



終盤…クレジットが入る。

1997年12月3日。韓国側がIMFの合意案に署名。IMFによる管理体制が始まる。翌年、韓国では失業者が130万人を超えた。自殺者数は前年比で42%増加し、OECD加盟国中、最も高い増加率だった。

因みに我が国の最新データ
【総務省統計局】によるもの。
労働力調査(基本集計) 2020年10月2日公表。
●完全失業者数 206万人。
前年同月に比べ49万人の増加。
7か月連続の増加。

コロナ禍とはいえ物凄い数字…



ー20年後。

ユン・ジョンハクのモノローグ
「危機は巡り巡って繰り返すものだ。韓国は変化したのだろうか…フフッ全く変わらない。むしろ、以前より多くの危機が潜んでいる……だが、危機は機会だ。人生を変え得る機会が増えたということだ」


チョ・ウジン演じる財政局 次官パク・デヨン。この人の顔がメチャクチャいい!こんなにも憎たらしい顔の役者がいるなんて…日本にはなかなかこの手の顔の人いない。

20年後にパク・デヨンは巨大企業のCEOになってるし…政府と自らの役職を利用して私腹を肥やすなんて、このやり口は竹中平蔵やん。全く同じ。


ラストのモノローグ。

ハン・シヒョン
「危機は繰り返す。危機を回避するためには、絶えず疑い、考えること。当然だと決めつけないこと。そして常に目を見開いて世の中を見ること。私は二度も負けたくない」

これが、この映画のメッセージである!
タキ

タキの感想・評価

4.0
1997年に韓国を襲ったIMF経済危機。回避しようと奮闘する韓国銀行通貨政策チーム長、一攫千金を目論む金融アナリスト、政府の嘘に翻弄される町工場の経営者の3人の視点で描く。経済用語がかなり難しいものの、一般人でもついていけるようにセリフや構成が工夫されている。
ピンチはチャンスっていうのも日々精一杯真面目に地道に働いてきた人間には縁のないものなんだな…と哀しくもなる。途中何度もどうにかしてあの憎たらしい財務局次官に倍返しできないかとわが心の半沢直樹が大暴れしたものだった。

「危機は繰り返す
危機を回避するためには
絶えず疑い考えること
当然だと決めつけないこと
そして
目を見開いて世の中を見ること
私は2度も負けたくない」

とハン・シヒョンは言った。
戦いはまだ終わっていない、と信じたい。
真面目にコツコツと働いてきた人間が損をしない社会になってほしい。
1997年 "IMFによる韓国救済"の話です。よくわかんないけどバブル崩壊やリーマンショックみたいな経済危機の話でした。社会派サスペンスみたいな緊張感があって おもしろかったです。その時代の人々を描いた群像劇っぽいです。
み

みの感想・評価

2.8
重苦しい
やたらジヒョンにつっかかってくる意地悪男が最低だった
観てて面白い映画ではないわ
入り難いだろうと覚悟を決めて
観賞し始めたが、
とても入り易かった。

これによっても貧富の差が
大きくなったのだと
わかり易かった。

あらゆる手段を使って情報を
隠匿する政府、権力者の傲慢。
今の日本でも確実に顕著に
存在することへの嫌悪や恐怖へと
思いが巡った。
自国の苦い歴史をこうして映画でエンタメを混ぜつつも反省する材料として描くことが出来る韓国のこの立ち位置は凄いし日本じゃ真似できないだろう。