ジョジョ・ラビットの作品情報・感想・評価 - 935ページ目

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「ジョジョ・ラビット」に投稿された感想・評価

10歳の子供から見たドイツ敗戦を笑いと涙の物語。
サムロックウェル、『リチャードジュエル』に続きいい仕事です。

このレビューはネタバレを含みます

お腹の中に蝶々がたくさん飛び回る感じの素敵な映画でした。

あと、ウインクの練習をしたくなる感じのあたたかい映画でした。

それと、好きな人の靴紐を結びたくなる感じの優しい映画でした。


構図がとても素敵で…特にめちゃめちゃに巧いと思ったのが、ママの足元を映すシーン。

お洒落な革靴を映す→ママが踊ってるのに映してるのは靴→あのシーン…

隣の方が思わずあっ、って声を漏らしてました。わたしも心の中であっ、て言いました。

人物の表情じゃなくて、足元を映しているだけなのに、こんなに感情が揺さぶられるドラマティックな描写があるなんて…

その前の蝶々を追いかけるシーンも素敵だし、その後の家の壁の窓たちが、隣人の監視の目を表現しててとても気味が悪くて良し。

監督の溢れんばかりのセンスを味わわさせていただきました。



全体的に登場人物たちがとても好きに溢れていました。


輪廻転生したらスカヨハの子供に生まれ変わりたい好き。冒頭の、ようやくスカヨハ登場かと思いきやジョジョの目がぼんやりしててピントが合ってないのにスカヨハ感満載のシルエット好き。靴紐のいじわる好き。


最後はちゃんといい人のサム・ロックウェル好き。誕生日の間違いに気付いていない振り好き。最後のくっそださい軍服最高に好き。泣いていいのか笑っていいのかわからん感じ好き。


ちゃんと最後まで生き延びるヨーキーくん好き。ロケットランチャーみたいなの誤射しちゃうの好き。僕らは間違ってたかも、って一番ちゃんと賢い好き。


エルサが毎日ちゃんと着替えてるの好き。洋服がお洒落過ぎ好き。お風呂入っていないのに髪の毛ツヤツヤなの好き。ビンタされたい好き。


渡辺直美みたいな金髪のキャラの濃いお姉さん好き。いちいち拳銃を振りかざしてたり、最後めっちゃでかい銃もって特攻したの好き。



古い価値観、勝手な偏見、不確かな情報。そんなモノから飛び出せば、閉ざされた扉を開けば…

きっと外の世界は優しい。そんな優しい世界で踊りたくなる素晴らしい作品でした。

素敵な余韻を堪能したくて…エンドロールもぼーっと見てる派なんですが、ほぼ全員エンドロールが始まっても席を立っていませんでした。劇場を出る時、なんだか小躍りしたくなるような素敵な余韻たっぷりでした。


タイカ・ワイティティ監督のヒトラーも完璧でした。最後眉間に血を垂らしながら、窓の外へ吹っ飛んでいくところ最高でした。

監督もできるし、演技もできるしってほんと多才で…努力を重ね、センスがあって、才能にあふれた人って素晴らしい。

スーサイドスクワッドにも撮る側ではなく、演技する側で出る話もあるそうで。実現したらとても楽しみです。


半地下ならぬ、半壁の家族…って出だしで最初書こうとしましたが…

これはパラサイトのネタバレになっちゃうと思ってやめました…🤤
しゅん

しゅんの感想・評価

4.3
「すべてを経験せよ。美も恐怖も生き続けよ。絶望が最後ではない。」

好きな人とダンスができる幸せは、当たり前では無いんだ。

賛否が起こる映画。戦争やヒトラーをコメディタッチで描くことで起こるは批判は分かっている上で、それでも皮肉を込めて描き切り、演じ切った、勇気に敬意と拍手を。素晴らしい映画体験でした!泣けた。

愛の持つ力、噛み締めます。
ayamas40

ayamas40の感想・評価

3.5
波を感じる。マイルドで優しさもある。ヒトラーの演技が少しクサい。ラストシーンとても良い。これを観るためにもう1度観たいくらいに。
1303

1303の感想・評価

4.5
稚拙な信仰や馬鹿げた大義に翻弄されるキャラクター達の立ち振る舞いの皮肉さにげらげら笑ってしまうのですが前触れなくふと訪れる悲劇に背筋が凍ります。
デフォルメされたアイコンとして象徴化が進み過ぎた結果空洞化した本質=世界の歪みを水のような無垢な瞳や耳を介す事で歪む事なく伝える手法は新鮮ですし非常に適切だと思いました。
全てを経験せよ 美も恐怖も生き続けよ 絶望が最後ではない
リルケの詩を体現し切ったロージー(スカーレット・ヨハンソン)の美しさに痺れます。
可愛いいのに可愛いだけじゃない良質な映画だった。

ホロコーストをテーマにした映画は多くあるけど、批判を恐れずあえてコメディの枠で描き切ったのが画期的。

残酷な史実のはずが、少ない登場人物を全員キュートに描くおとぎ話ようなテイストに。

雰囲気のポップさから、観る前は「ナチスに陶酔する現代のアメリカの子供の話」かと思っていたので、戦時中のドイツの話をこんなコミカルに描いていいのかと最初は戸惑った。

でもジョジョの無垢な目線から観た世界だから、どのシーンもこんなに可愛くて明るいんだよな。

ユダヤ人の少女が言うように、ジョジョは「ナチスじゃない。戦争ごっこが好きな10歳の男の子」なんだ。

だが物語は最後までコメディでは終わらない。ジョジョにとって自分を肯定してくれるはずだったナチスが、戦争が、母を殺し、街をめちゃくちゃにする。一方でツノが生えて尻尾のあるはずのユダヤ人は強くて美しかった。

なによりよかったのは、登場人物がみんな特徴的で愛らしいこと。お洒落でたくましいスカヨハ、小太りで可愛い友達のヨッキー、そして怖いかと思わせておいて意外に優しいキャプテンK、、、

スカヨハがパパの真似をして踊る強かさと美しさ、ヨッキーが「ナチスやってる場合じゃないぜ」と言ってくれるたくましさ、キャプテンKのライフイズビューティフルばりの最期のカッコよさ、そしてエルサとの思わずニヤけるラストシーン、感動にダメ押ししてくるリルケの言葉の強さ。

まさにすてきなシーンを詰め込んだ宝石箱のような映画。

絵的にも、ウェスっぽいパステルかつ暖色がかった色彩、カラフルでクラシカルな衣装も見応えがある。全体をふんわりさせている。

音楽も冒頭のビートルズから軽快かつノスタルジックなラインナップで、世界観そのままにテンションが上がった。

ちなみに、ポスターでもパンフレットでもピースサインが印象的に使われている。これはピース(平和)の象徴としても、ナチス式敬礼のパー✋に勝つチョキ✌️としての意味もあるんかな。

ホロコースト映画はシンドラーのリストはじめ、見る価値が高いものが多いけど、どれも長いし暗いんよな。まさに見るのがしんどい映画リスト。

その点、この映画は見やすいし、異なる相手を理解するという強いメッセージもある。ホロコースト映画の戸口を広げたという点だけとっても、十分に評価されるべきだと思う。アカデミーでどうなるか、期待したい作品がまた増えた。
さわ

さわの感想・評価

3.9
かわいさとギャグとブラックさが上手く調和した良い映画だった。

スカヨハ、サム・ロックウェル、ジョジョの友達がめっちゃ良い味だしてた。
Mackey

Mackeyの感想・評価

4.2
ドイツ語訛りの英語を話しながら、書くのはドイツ語ってとこは置いといて…スカヨハとサムロックウェルが最高でした。
大人が押し付けるだけではなくて、どう転ぶか分からないけど自分で向き合って考えて行動していくのは子供には(大人にも)必要だよね。
り

りの感想・評価

5.0
めっっっちゃくちゃいい映画だ
5000万点
円盤を買って何度も見たい、と思うタイプの刺さり方

ソーのバトロワみた時点で分かってたけど、
無条件で信頼できる監督がまた一人増えたぁ

なにより展開がうまい…
やたら靴を映すなあ〜と思ったんですよね
そしたらあのシーン、、、感嘆してしまった
まじで はあーー!!てなった

靴紐を結ぶという小さな動作が成長を示すのも素敵だなぁと思った
絆とか繋がりだとかいうもののメタファーでもあるのかな?

世界が平和になるのを助けてくれるのは、愛だねえ
あと絶対みんなキャプテンK好きでしょ!?

ドイツ語音声でも見てみたいわ
ドイツ人は洗脳などされない!ってイマジナリー総統が喚くの最高だったな

敵だと思い込んでても、みんな同じ人間なんだよね〜
当然だけど、大事なことだよなあと感じるわ!
ユメル

ユメルの感想・評価

4.8
純粋無垢な子供達がヒトラーを尊敬し、少年兵となり敵と戦い、ユダヤ人を迫害する。
恐ろしいことだが、これが戦争中は当たり前のことだったのだろう。

ヒトラーを扱った作品は数多くあるが、ここまでポップで可愛い子供の目線から描かれた作品はないと思う。
とても新鮮でもあり、何だか悲しくて残酷な作品でもある。

思い描いていた戦争とはまるで違う現実に気付いた時のジョジョ。
その時の顔つきには目を見張るものがあり、またしても天才子役が誕生したことを実感した。

そして最後に。
サム・ロックウェル最高です!