雪に願うことの作品情報・感想・評価・動画配信

「雪に願うこと」に投稿された感想・評価

勝負なんだから勝たなきゃ意味ねーだろ、お前の親父もそうだったもんな、ってやばいこと言うよなって気もするけど、その通りなんだよって返しもすごい。彼女のことを想って、あのおっちゃん、山崎努、は言ってたんだよな。そうやって勝負にこだわってきた人だから金があるだけ。

佐藤浩一が圧巻だった。馬が1番大切だから。それが仲間を守ることにつながるから。馬は殴らないけど、仲間は殴る。
車に雪投げるシーンとか、戸籍の話するとことか、最初の方の問題を知って詰めるシーンとか、よかったな。あの人は芝居してないな。
nonbo

nonboの感想・評価

2.0
かなり豪華な俳優陣。

ゆっくりとしっかりと…

冬の映画は冬に観たほうがいいかなと思いました。
 2005年制作の根岸吉太郎監督のヒューマンドラマ作品である。原作は鳴海章の「輓馬」。
 本作は第18回東京国際映画祭でグランプリを初め4冠に輝いている。

 根岸吉太郎監督と言えば映画「遠雷」で農家の若者の逞しく生きる姿を描いているが、妙に記憶に残る作品であった。
 彼はこうした何気ない市井の人々の生活を描きながら、ほのかな情感やペーソスを漂わすのが実に上手い監督だと思う。
 
 本作も帯広ばんえい競馬場とその厩舎で生活している人々の中で事業に失敗して借金まみれになった世間知らずの若者が人生を立て直していく物語である。

 その若者矢崎学をあの伊勢谷友介が演じている。丁度私生活での失敗とオーバーラップして鑑賞した。

 東京で事業に失敗し13年も音沙汰無しであった母と兄矢崎威夫(佐藤浩一)の住む北海道は帯広のばんえい競馬場の厩舎にやって来る。

 母はとうに認知症を患い施設に入っていた。
 その厩舎を細々ながら運営する兄の佐藤浩一が実にいい。
 厳しいのだが、どこかに愛情が漂っているような感がありそれをセンシティブに演じている。

 厩舎で働く従業員達も個性派揃いだが素朴で馬達に愛情を注ぎながら一生懸命働いている。
 その厩舎の賄いとして働くバツ一の田中春子こと小泉今日子がまたいい味を出している。
 失礼ながら彼女、こんなに演技が上手かったと思ったほどで彼女の天職は歌手ではなく女優と思える。

 こうした人々に囲まれ、従業員の一角に身を置き、無我夢中で働きながら仕事の要領を覚えていく内に年老いた競馬馬のウンリュウとの触れ合いが始まる。
 
 馬は走れなくなると馬刺しとなる運命にあるとは馬主で厩舎経営者でもある山崎勉の台詞であるが何とも現実は厳しいのである。

 競馬馬といってもばんえい競馬は1トン近い鉄の重りを引きながら障害坂を登ったり降りたりと動物愛護団体からクレームの入りそうなばんえい競馬用の競争馬のことである。

 体格もガッチリしていて足も骨太で馬力があり、高倉健さんも「遥かなる山の呼び声」で騎手をやっていたアレである。

 そのウンリュウの騎手を牧枝こと吹石一恵が演じているが、彼女は調教で威夫に足蹴にされるほどのスパルタに耐えていく。

 そしてウンリュウは牧枝と共にある大会に出場することとなるが‥。

 学の人生の再生がレースに勝とうと踏ん張るウンリュウと重なる。
 ただ、もう少しウンリュウに主軸を持ってきて欲しかったと個人的には思う。 
 生まれから育成期、全盛期を経て今に至るところを付加していいのかなと思ってしまう。

 伊勢谷氏もウンリュウのように初心に戻り一生懸命踏ん張って生き抜いて欲しいと思う。
 
冬の帯広。ばんえい競馬を画いた傑作。馬の体が出る湯気に生命力を感じる。主演は伊勢谷友介というより兄役の佐藤浩市。脇役も豪華。
帯広ばんえい競馬場近くの厩舎、故郷を捨てて東京で身勝手に暮していた学は事業に失敗し責任放棄してここへ逃げ帰る。兄の元で暫く仕事を手伝いながら身を隠す生活が続くが、ギスギスした人を見下し卑下する態度は変わらない。厩舎にはピークを過ぎて屠殺目前のばんえい馬ウンリュウがいた。朦々と白い息が立ち込める朝の冷気の中、調教される馬たち。チフスにかかった馬の腹を徹夜で撫で続け看病する仲間、雪玉を屋根に乗せ快癒を願うも死んでしまう馬。人には厳しいが馬には優しい大将の兄威夫についていく厩舎の仲間たち。スナックで働きながら賄い婦として大将を助けるバツイチの晴子。借金で失踪した騎手を父に持ち一人前の騎手を目指す牧恵。そんな人たちや馬を見ていくうちに学の表情は変っていき、後のないウンリュウと気持ちを通じさせながら世話をしていく。自分が見捨てた痴呆の母は今も施設で学が成功して故郷に戻り迎えに来てくれると信じ込んでいる。皆の想いを乗せてウンリュウがレースで走る。ウンリュウが引く重いソリ自体が皆の背負っている十字架でもあるようだ。レースでの予想されるクライマックスの感動を先に各シークエンスが掬い取ってしまっている為、期待した大きな感動の波は来ないが無言で頑張る馬たちの表情を見てるだけで胸が熱くなる。
しかし、津川雅彦、椎名桔平、小澤征悦、香川照之より出ているでんでんがあまり評価されていない。でんでんをバカにしているのか!最近、観る作品には、この風貌が必ず出てくる。私にとって衝撃的な出会いは、もちろん「お笑いスタ誕」だ。サングラスして自分をイケメンだと勘違いしてしゃべる漫談だ。今やこういう風貌の役者が足らないのかでんでんは、映画に良く出ている。今作品でもムードメイカーとして活躍している。かつてのお笑いファンとしては、助演男優賞を早く取ってもらいたいと思える作品でした。
ok

okの感想・評価

3.0
8年前に見た当時の感想↓





以上。笑
この映画でばんばというものを知ったんだよな
そしてすごい馬でけえ〜カッケェ〜〜と思った記憶。映画の内容は全く覚えてません
メッシ

メッシの感想・評価

3.6
東京で失敗した男が、兄の営む帯広のばんえい競馬の厩舎に転がり込み再生していく話。

厳し〜思いに駆られる。まず見た目が北海道の寒さの厳し〜真っ白な景色。見ていて芯から冷えそうになる。薄暗い画面も寒さを引き立てる。

しょうもない失敗をしでかしたっぽい男、伊勢谷友介がいかにもしょうもない男然としていてその生温い感じと厳しい土地の融合がいい。

佐藤浩市の厳しさはそれを超えて最早パワハラレベル。伊勢谷友介に裏拳をくらわせた時は、びっくりするくらいフルコンタクトで伊勢谷友介吹っ飛んでたし、吹石一恵のケツに蹴り入れた時は度肝抜かれた。厳しい男が似合う。キョンキョンには弱いのもいい。

ばんえい競馬というルールはわからないが、その巨大な体躯の馬に、日本の雄大な自然の力強さを感じた。たまにはこういう芯から冷える映画もしみじみといい。
隠れた名作。

1度失敗して、頑張る事をやめた主人公が、競走馬を応援しているうちに、頑張る気持ちを取り戻す。

やっぱり人生、結果はともかく、頑張る事が大事。
‪北海道の大自然が舞台の”ばんえい競走”と家族の物語。‬

‪何年も会っていなかった兄弟が雪解けのようにジワジワと絆を取り戻す暖かみのあるドラマも良いし、マイナースポーツに焦点を置くお仕事映画としても優秀。‬
‪田舎でくすぶるにはもったいない美しさの小泉今日子と吹石一恵も必見。

若くて英語ペラペラには見えない伊勢谷友介や、不器用な佐藤浩市もいて意外と豪華。
登場人物みんな根っからの悪人がいない感じもいいね
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