望まぬ結婚を控えるエロイーズと彼女の肖像画を描くマリアンヌ。被写体と画家。女性と女性。2人の視線、息遣い、筆感が雄弁に感情を写し出す。男性優位社会の理不尽に飲まれも想い返す最良の刻、その失われた過去…
>>続きを読む"Female Gaze"
男性は欠席しているが男性社会の圧迫感が半端ない。窒息しそう。
自然光と燭光から篝火。火の凝視。燃えている裾。
女のユートピア。
堕胎草。
剃らない脇毛。
燃焼…
エロイーズがマリアンヌの中で永遠になる事を選んだことが分かる焚火のシーンが印象的。
今のエンパワーメントの時代のように現実を変える力を持たず、現実でより長く一緒にいる事より、記憶に留めることに注力…
セリーヌ・シアマ監督によるとても静かで美しい作品です。なんで、これまだ日本未公開なの!?2時間強の作品ですが、全くダレることなく最後まで世界に入り込んで観ることができました。クライテリオン版のBDで…
>>続きを読むいろんな人に勧められて、ずっと見たかったのになかなか日本公開されないので、我慢できず見てしまった。
私もエロイーズの肖像画描けそうなくらい(無理だけど)、マリアンヌと一緒に彼女を見つめてた気がする…
『フランス映画』と聞いて想像するものを全て詰め込んだ世界。
ひたすらに美しく絵画的で、無駄な間隙と含みの有りすぎる台詞。
舞台は18世紀らしいけれど、そこにこだわりはないようで、むしろ現代的ですら…
(c) Lilies Films.