2019年カンヌ映画祭監督賞受賞作。
ベルギーで暮らす13才の少年・アメッド。
1ヶ月前までは単なるゲーム好きの少年だったが、
食品店の2Fのモスクで導師が行う礼拝に導かれ、イスラム教の聖典である…
日本でぼんやり暮らしてますので、実際がわからないし苛つきさえもするけど、映画としては面白い。主役の顔つきも見事なキャスティング。
宗教など社会的なテーマに寄りすぎるよりは
その人個人の話、その背景と…
このレビューはネタバレを含みます
普通の少年が宗教にのめり込む話かと思ったら既に仕上がった状態からのスタートだった。
純粋さの恐ろしさも感じたけど、試みが全然上手くいかず、最後はあまりの間抜けさとダサさに笑い話のようにも感じてしまっ…
無表情な主人公を常に中心軸として撮ることで「物語の流れが飛ばしの連続でもわかりやすい+何をしでかすかわからない緊張感を持続できる」と一挙両得なのが凄い。走れるブレッソンと言えるレベルの達人技。
しか…
クライマックスで起きると思っていた事が割と前半で起こる。ダルデンヌ兄弟はそれが起きるかどうかよりも、一線を超えてしまった彼のその後をこそじっくり見つめて寄り添う。
頑なだった少年の心が解ける契機が…
このレビューはネタバレを含みます
ベルギーに暮らすムスリムの少年アメッド演じるイディル・ベン・アディ。13歳の彼は、ごく最近まではゲームに熱中する普通の少年だったが、兄とともに食料品店の二階にある小さなモスクに通ううち、イスラム原理…
>>続きを読むダルデンヌ兄弟の中で一番好きだった。
やっぱり宗教って怖いな。
あんな純粋な子供が…純粋だからこそかもしれないけど。
統一教会もそうだしオウム心理教もそうだけど誰かを神として崇めたり信じて疑わ…
新興宗教3世として、
近年、生を放棄したくなる程の大怪我を経験した身として、
本作にもたらされた心的影響はあまりにも甚大だった。
アメッドを人間的な人間へと帰せしめるものとして
プロットに配置さ…
© Les Films Du Fleuve – Archipel 35 – France 2 Cinéma – Proximus – RTBF