語り手が優れているほどに、その「語り」によって「語り手」が裏切られることもある。そんなことを思う映画だった。
冒頭でナレーションされるのは「死んだように生きている、つまりは死んでいるも同然」のよう…
余命幾許もない、役所に勤める市民課長が残りの人生、そして死後を通して周りの人間に「生きる」とは何なのかの問いを突きつけてくる。
最初はややシニカルに役所の体制や、怠慢な公務員、戦後の家族像を描く。…
このレビューはネタバレを含みます
生き方を見つけた渡邊の快進撃が始まるかと思いきや、即葬式のシーンになったのに参った。前半あれだけはっきり喋ってほしいと思った渡邊の喋り方が、後半には強い意志を感じさせる要因のひとつになってるのにも驚…
>>続きを読む市役所で市民課長として働く渡辺勘治は、大量の書類に判子を押すだけの無気力な毎日を送っていた。そんなある日、体調不良で病院に行くと、医師からは隠されたが、自分が胃癌で余命いくばもないことを悟る。
黒…
2014/11/23
朴訥を通り越して軽い苛々をも覚えさせる、志村喬演じる渡辺のボソボソとした喋り方が印象的。が、その喋り方とミイラと評された風貌が、後にとてつもなく活きてくる。そして、突然に死を宣…
途中でバツっと死んでしまうところが割と新鮮だった。
死を目前にするとスイッチが入るのは人間の性でしょうね。
死でなくとも、締切直前じゃないと動かないので。
湿っ気たっぷりの主人公だけど、第三者が…