昭和初期の模範的な家族絵図が印象的。肩たたきの場面や会話が特に記憶に残ってます。
死ぬのが当たり前、招集され勇み行く若者を喜んで笑顔で送り出すのが当たり前、なのを否定し、戦地に向う我が子を見送る母親…
明治維新後から太平洋戦争敗戦までの、日本人のお国の為・天皇陛下の為に戦い、命も捧げるのは立派な事、という考え方が当たり前だった感じがよくわかる。
頭ではそう理解していても、心のどこかでは、そう簡単に…
見るたび泣く。プロパガンダが随所に出てくるのはしんどい。それでもラストシーンは殴られたような衝撃。母親に気を取られがちだけれど、先輩は笠智衆演じる頑固な父親に焦点を当てて見ていた。人の持つ価値観で感…
>>続きを読むいくらお国のためとはいえ、子供の無事を祈らずにはいられないだろうっていう本音が、映画ですら表現しにくかった時代に、よくこんな映画を作ったなってみんなが済ませようとする映画だけど、ホントはもっと切実や…
>>続きを読むいかめしいタイトルだが、あの動乱の時代を生き抜いた普遍的な家族を描いた傑作。
本を踏みつけた息子に「本は人間の魂が入ってる!」と叱りつける絹代ママの言葉は、即物的で個人主義な今現在にこそ響いてくる教…
国策映画らしい。国策映画なんてあんまり観たことないから、よくわからない。
なるほど、こういう映画があるのかと思って観てたんだけど、ラストにやられた。
ラスト10分で全てがひっくり返るという言葉はこの…
戦争に翻弄された当時の人々をただただ正直に描いた映画。“大日本史”という文字をパンして、その下で泣いていた母が息子を見送りに走り出すというワンシーンで全て語り切る上手さ。肩叩きもいいし、櫻木が息子を…
>>続きを読む松竹株式会社