ギアは様々な人と交流し街を徘徊するけれど、ひとり床に就く。その孤独なベッドの壁はどこまでも薄い。壁紙の柄にズームインする場面で、元恋人が住んでいたアパート玄関の扉を思い出してグッときた。誠意はないけ…
>>続きを読む 「人気者」ギアは身体が二つあったらと思うのかもしれないが、こういう男はふたつ身の互いが片割れの分まで勝手に約束を取り付け、ノルマを4倍に増やしてしまうのが関の山だろう。
身ひとつでも平気でダブル…
ティンパニ奏者の男のじっとしてられない忙しない日常、ヌーヴェルヴァーグ作品のように軽快に即興的に進んでいく。時間も約束も守らないし強引に入店するし全てがテキトーなくせにそこまで憎まれない羨ましいやつ…
>>続きを読む以前、この監督の『素敵な歌と舟はゆく』という映画が初めて日本で公開された時に、見たのだが、なんか素敵な映画だったなという記憶があり、その時に、この監督の名前はチェックしていたわ。その後、この監督の作…
>>続きを読む2024/2/23 @ イメージフォーラム
イオセリアーニ映画祭
イオセリアーニの晩年の作品は「田舎で余暇をのんびり」というイメージだったので、こんなにもせわしない主人公でびっくり。
確かに現代だっ…
このレビューはネタバレを含みます
出番が少なくて暇だからと劇場から抜け出して街をブラブラ歩き回っては立入禁止場所にズカズカ入っていったり、女ナンパしまくる主人公が大好き。
話の中盤で回避した植木鉢を終盤で警戒してたら車に轢かれるまで…
このレビューはネタバレを含みます
オタール・イオセリアーニ監督
長篇3作目
遅刻常習犯でお調子者だけれどどこか憎めない青年ギアの姿を描いたコメディ。
お調子者で何かと小忙しくギリギリを攻める、けれども全て何かとうまくやってのける、け…
自分も中学の頃こんな感じだった。
というか30歳の今でも思い付きで場面で行動するし、文字通りそこらを駆けずり回ってるからあんまり変わってないのかも。
チャーミングなギア君大好き!
危うく演奏がぶ…