小津安二郎がもし近未来の家族を撮ったらこうなったみたいなSFな映画。
小津安二郎の正面ショットはテレビ電話に併用できる。
ショットの繋ぎとしてのトンネル構図や縦の線に監督の癖がでてる。
部屋の…
物寂しく静謐
ヤンが録画した瞬間たちには選定基準があるんだけどそれが特別な場面とかではなく、ただゆらめく木々だったり家族の洗濯物が陽に照らされているところ、鏡に映る自分自身だったりと何気ない瞬間な…
このレビューはネタバレを含みます
家族のオンラインダンス対抗戦以外は静かな映画。
ミカが「家族」のことで悩んでいた時、接木の話をして諭すヤン。
先日、生活の悩み事をAIに相談してみたことがあり、その回答は頭の良い礼儀正しい人の言葉…
よかった
例えばChatGPTは、入力される言葉を数値化して、それの近似値、回答としてよく使われる言葉を出力しているにすぎないらしい。でも人間の思考だって、過去の環境によって形成されるわけで、両者に…
3つの人生を生き、輪廻転生ではなく有のための無に心惹かれたヤンが、機能を停止した後のお話。その存在が無くなったことで、誰かの中に一部として存在するようになっていた。ミカが接木を通して家族を理解し、中…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
冒頭、家族で集合した画角を捉えたカメラのシャッターが切られた後にフィルムが反転されて現像される明らかな『長屋紳士録』リスペクト演出がオタクみたいでいい。ストーリーは節子三部作あたりの緩やかな家庭の解…
>>続きを読むⓒ2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.