今年鑑賞した中では最もシンプルで余計な要素がふくまれていない作品だ。
士官になれない、お人好しな武芸の達人・三沢伊兵衛とその妻・たよはそんな性格から旅の道中の安宿の貧しい民たちからも慕われていた。…
無難な晩年黒澤明リスペクト映画。冒頭から黒澤明の写真が出てくるので黒澤圧がすごい。小泉監督は、黒澤明の愛弟子なんで、こうするしかないんだなぁ。劇場公開時は、原田美枝子の夜鷹と三船息子のヘタウマな演技…
>>続きを読む主人公は武芸者としての実力は一流ながら、武士としては優しすぎる心と自由な気風を愛するため宮仕えを苦手とし、どこに仕えても長くは続かず浪人として諸国を放浪していた。
ある日、降り止まぬ雨の増水で渡河…
★雨で川が氾濫し、足止めされた皆さん。のんびりしていて気のいいお侍の流浪の旅が今度こそ終わりそうに見えて、終わらない。
◯「こんな気持ちのいい日が一年に一度でいいからあればなあ」
◯女郎の人のこ…
なんだろう、この歳になって改めて観てみると分かりみしかなかった‥
腕は立つけど優しすぎてなかなか人間関係が上手く行かない、でもそれがその人の良いところってことを認めて一緒にいる強さと冷静さ、穏やかさ…
黒澤明は遺作になった『夢』を完成させた時すでに2本ほど別の脚本を書き上げていて、その内の1本がこの『雨あがる』だそうなのです。しかし黒澤明の死によってお蔵入りになりかけたシナリオを映画化するために、…
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