三島由紀夫と東大全共闘との討論会を記録したビデオを軸にして構成されたドキュメンタリー。
個人的にはとても興味深く、考えさせられるものであった。
この討論会の本質は、保守と革新、右派と左派の単純な対立…
自分たちが生きる時代がどうあるべきかについて本気で考える熱。
保守、革新という主義の違いはあれど同じ人間として表する敬意。
異なる思想の架け橋としての有効性があるかもしれない言葉。
劇中で言及される…
きっと2時間では収まりきらない魅力があるんだろう、ともっと知りたくなる。言っていることの妥当性云々よりも、三島由紀夫のカリスマ性や魅力に知らずのうちにグッと引き込まれる。
追伸: 敢えて述べる…
討論=戦いのゴングが鳴る前の異様なエネルギーがスクリーン全体に漲り、〝私は安心している人間が嫌いだ〟で始まる三島の演説に早くも釘付けだ。
三島は発言者の言葉を遮ったり、揚げ足を取ったりをしない。静…
1969年 言葉という媒介が力を持っていた最後の時代だという。
右に着く三島と、左に着く全共闘。
各々が確固たる意見を持ち、ロゴスを武器に火花を散らす彼らの迫力に目を奪われないではいられなかった。
…
こんなに知的インパクトがあって、濃密なドキュメンタリーは見たことが無い。
解説も加わっていて随分わかりやすくなっていたけれども、それでも三島由紀夫と学生の間で交わされる言葉に食らいついていくのに必死…
このレビューはネタバレを含みます
想像した雰囲気とは違っていて少し驚いた。
論破するのではなく説得しようとしていたのでは?と指摘されていたように、ユーモアを交えて歩み寄りつつ、その過程でぶつかる主張を戦わせる様は見ていて面白かった…
内容は非常に興味深い。関係者や学者、作家による三島由紀夫や討論に対する考察、見解が内容をより面白くさせていた。
三島由紀夫という人間について、深く知ることができた。器の大きさ。天才さ。
三島由紀…
Ⓒ2020映画「三島由紀夫vs 東大全共闘 50 年目の真実」製作委員会