グッド・ワイフの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

上映館(9館)

グッド・ワイフ2018年製作の映画)

Las niñas bien/The Good Girls

上映日:2020年07月10日

製作国:

上映時間:100分

あらすじ

「グッド・ワイフ」に投稿された感想・評価

ゆうゆ

ゆうゆの感想・評価

3.6
夫の富、オンリーワンのドレス、
肩パットの厚みにプライドをかける
セレブ主婦の没落

流行りの服や髪型で着飾る奥さま達。
みんな似たようなテイストなのに
その中で女王のように君臨していた
ヒロインのセンスは 頭ひとつ抜きん出てて、
ツンとしてるんだけど品が良くて可愛らしくて
とってもすてき

男子と対等に社会を渡り合う女子の
存在も今では当たり前になってきた中、
玉の輿にのり 夫の富に縋る彼女達が
作り笑いの裏で繰り広げる
マウンティング合戦を
煌びやかな生活が破綻していく
ヒロイン目線で女性監督が皮肉に
センスよく描いてて
子気味良い拍手のような音楽との
相乗効果とあわせて結構面白かった

転落の様子を台詞に頼らず
生活様式や彼女の肌ツヤなんかで
視覚的に表現していく見せ方が上手い。
所有する車の、笑えるほどの
ランクの落ちようよ。。

あー悲惨だーって思ってたけど
終盤のレストランの会食シーン❗
外しちゃった肩パットとか色々、
どう解釈したらいいんだろって
考えてたけど
このシーンで 彼女を見つめる
だんなさまの冷ややかな表現が 
今作いちばん
印象的だったかも( ´艸`)


そんなこんなで
彼女はこれからもきっと 
夢見心地のお姫気分を求めて
逞しく生きていくんだと思う

のん

のんの感想・評価

2.0
メキシコの経済危機(1980年代前半)における、上流階級の地位(力関係)の変化。

全体の白けた雰囲気は、「上辺だけの世界」を映しているとも取れるけれど、それにしても新鮮味も発見も無い(不勉強は棚に上げ)のでわざわざ劇場で観るまでもなかったな。


ただ、最初はいかにもお姫様風だったその輝きが、次第にくすんでゆく様を演じたこの俳優さんの演技は良かった。
彼女を輝かせていたメッキが剥がれてゆく流れが、自分の子どもたちに「メキシコ人と遊ばないように」と言い、メキシコ人のデザイナーのドレスを買うことに抵抗を感じる態度とリンクしているところも、行き届いている気がする。

ただ、いかにせんつまらない。
Fumi

Fumiの感想・評価

3.0
1980年代のメキシコ経済危機を背景にブルジョワ層の奥様たちの話。と聞くと、ドロっとした女性たちのマウンティングとか、、わたしが期待したのは、たとえば「SKYキャッスル」みたいなドラマや、昔の映画の「疑惑」のような、悪いけどかっこいい女性の生き様や信念とかが、描かれるといいなと思ってたんだけど、わりとそうでもなくて、結構ひっそり没落していくのね、ていう印象。
もっと別の視点から見れば、よい印象も持てたのかも。

このレビューはネタバレを含みます

80年代メキシコで起きた経済危機の余波をまともに食らうセレブ妻の話。栄華の日々は冒頭に一瞬しか描かれず、あとはノンストップで没落していく。すごい角度で落ちていくので、ほとんど絶叫コースター。

セレブ妻の壊れっぷりがいい。マウントを取り合う相手の夫からカフスボタンを盗んで自分の夫に着けさせて、当のライバル夫妻との食事会に行っちゃうの怖すぎる。盗まれた当人が気づくものの、怒るよりも怯えていて、この辺りからはもう愉快になってきた。ラスト、犬になって吠えだす妻を見る夫の目が、初めて出くわすモンスターを見る目になっていて、黒い痛快さがある。

主演のイルセ・サラス、ベジータみたいな肩パッドを仕込んだドレスがよく似合っていた。特に赤いやつは最高。この映画のスタイリング、すばらしいな。数日、数週間を描いた映画だと思うけど、映画が進むにつれて彼女がどんどん年を取っていく。

描き方が、想像していたよりスタイリッシュだった。黒い蛾とか、痒い首とか、ラジコンカーとか、ベタなアイテムだけど陳腐じゃない。音楽もいい感じ。手拍子で奏でる曲が何回か使われていて、同じ曲がシーンによって違った効果を生むのが面白い。

なんだろう、この娯楽のジャンルは。ちょっと名前がつかない面白さ。
simpsons

simpsonsの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど、セレブの生活とか生き方で、何か自分の知らないことがあるかと思い観てみたけど、想像通りで特に驚くことはなかった。
今まで何人かそういう人知っているし、マウント取ってくるから結局関わらんくなるんやけど、買い物、エステ、パーティー三昧、人の噂話、暇潰しにしか見えない。
ただ自分のイメージでは、いわゆる成金というか中途半端なお金持ちの人がそういう感じの人が多くて、本当のお金持ちの人は見栄を張ることも自分を大きく見せようとする必要もないし、意外に普通だったりする気する。セレブと一言で言っても色んな人いるんだろうけど。
迫害の歴史に遭っても、脳内に納められた知識だけは誰にも奪われることがない、というユダヤ人の教育観を思い出した。
誰かの稼ぐお金だけが自信の根源で、誰かに寄りかかって生きていくのは自分なら不安でしょうがない。(そこに愛があれば別)
好きな人と別れ、親に勧められた人と結婚し、親からの愛情も夫との絆もなく、本当の友達もいない。社会との繋がりもない。お金の切れ目が縁の切れ目。孤独で虚しい人生。
ソフィアの場合は途中で夫が破産したけど、最後までその生活を続けられたら幸せという価値観の人もいるのだろうか。それともどこかで気付くのだろうか。この映画を観たら何か答えが分かるかなと思ったけど、分からなかった。
最後レストランのトイレの前でアナ・パウラの夫と出くわすシーンがよく分からなかった。
あと、ファッションセンスも分からん・・
時々出てくる手拍子が良かった。
グアダルーぺ・ロエザの小説を原案にアレハンドラ・マルケス・アベラ監督が、1982年の歴史的なメキシコの経済危機を背景に肩で風を切るような勢いのセレブ妻が凋落していく様を、当時の華やかで豪華なファッションや暮らしぶりを交えながらシニカルな視点で描いていく。
新型コロナウイルスの影響で世界恐慌以来の経済危機が訪れるとの話しも出ているこの頃、この映画が描かれたことは決して他人事とは思えない。
映画の冒頭、本作のポスターやチラシに掲載されている印象的なシーンが登場するのだが、この「我が世の春」という感じの主人公のセレブ妻ソフィアにヒタヒタと“崩壊”の影が忍び寄っていく。
それは彼女のステイタスを支えている夫フェルナンドの会社で起こったこと、それに伴って変わっていく彼の態度や振る舞い、彼女は内心は危惧しながらも“見なかったこと”にして、セレブ妻たちとのコミュニティでの活動、パーティーやテニスクラブに何事もなかったように参加し、振る舞っていく。
それはソフィアがコミュニティのファッションリーダーであり、コミュニティを牽引する“女王”だからという点にある。
だが、コミュニティ内のマウンティングによって得た“地位”を支えていたものが崩れ去ったら、いつまでもそんなことは続けられなくなる。
やがて決定的な事態によって今まで「見ざる聞かざる言わざる」ことが白日の下に晒され、彼女は夢から現実に引き摺り出される。
それでも夫に依存し、虚飾まみれの人間関係を築き、自立出来ずに助けがいる存在こそが「グッド・ワイフ」という考え方は変わらない。
映画のオープニングと対を成すラストでのソフィアの“落差”が強い印象を残します。
ずっと美術館の映像を観ているような感覚。手拍子に何度もびっくりした笑
丸い猫

丸い猫の感想・評価

3.0
明らかに破滅的状況なのに、誰も足掻かず、ただただ落ちていくのが
不思議でした。
ファッションが素敵だった。
delta

deltaの感想・評価

3.9
メキシコの監督のまだ2本目らしいけど、素晴らしい才能だと思う。覚えておきます。次、すごいの撮るんじゃないだろうか。

1982年、メキシコの経済危機を背景に富裕層の実業家家族をメインに話は進む。
序盤、このままセレブライフをダラダラと見せられるのか…と思っていたら、これが全然退屈しない。映像・音も勿論素晴らしいんだけどこの映画、カメラが徹底して人(鑑賞者)の目線になっていて、徐々に主人公と共に行動しているような錯覚に陥る。当たり前だけど向こうからはこちらが見えていない(ただし、劇中2度だけこちらと目が合います!)ので、人の生活を間近で観察しているような気分になってくる。

時々入る「カードが使えなくなる」「小切手の不渡り」なのどの情報により、この家族に経済的暗い影が忍び寄っていることがわかってくるが、常に彼女・彼らと一緒に居ると、こちらにも段々不安が伝染してくる。そして、この感覚は自分の身に覚えのあることに気付く。それは今まさに衰退していく国で暮らす人間(持たざる者)のぼんやりとした不安にとてもよく似ている。

メキシコの経済事情に詳しければ、もっと沢山のことを読み取れたんだろうと思う。

終盤、監督は、彼女・彼らがまだ輝いて(持てる者)いた頃を、これでもかと醜悪に映し出す。それは、監督が現在の肥大した資本主義・格差社会を見つめる厳しい視線そのものなんじゃないかな。
#グッドワイフ
#アレハンドラマルケスアベヤ
セレブ妻でもママ友界隈の人間でもないので共感できる部分はあまりなかった
人生ステージ上がったらわかるんだろうか