剣の舞 我が心の旋律のネタバレレビュー・内容・結末

「剣の舞 我が心の旋律」に投稿されたネタバレ・内容・結末

わずか一晩で書き上げられた【剣の舞】にこめられたハチャトゥリアンの思いとは。
彼の故郷アルメニアの素晴らしい景色や民族虐殺に刻まれた歴史など、音が生まれる背景がいくつも重なり「ガイーヌ」は初演を迎える。
(ガイーヌ初演はペルミで行われたとは知らなかった。)

バレエプリマのサーシャがハチャトゥリアンに「仮面舞踏会のワルツに漂うものに共感してしまう」と語っていたところが美しかったな。
舞踊手の曲に対する解釈が踊りに反映されて完成するんだってちょっと熱くなってしまった。

ハチャトゥリアンの弟子(やはりアルメニア出身のゲオルギー)が始終コミカルな役どころで、作品全体の色や雰囲気もあたたかい。(幻のひとも出てくる)
けれど、あと数時間後には前線に発つ若い兵士が、芸術を目に焼き付けるため劇場を訪ねてきたり、芸術家が持つ思想にソビエトの役人が常に目を光らせていたりと細かいエピソードはひとつも軽くはない。

ハチャトゥリアン役のアンバルツム・カバニヤンはそこにいるだけで存在感を放つ俳優だった。他の作品も見てみたい。(主に舞台で活躍されているようです……)

祖国を追われたアルメニア人の苦悩を生涯のテーマにする決心をしたハチャトゥリアンに、共に音楽を学んだ仲であったが、のちに文化省役人となるプシュコフが「100年経てば(迫害も虐殺も)誰も覚えていない」とあまりにも心ない言葉を口にした。
殴られても当然と思う。忘れるかどうかを決められるのは当事者だけだ。
第二次世界対戦下、共産党が全てを牛耳る中でハチャトゥリアンが剣の舞を作曲する数日間をヒューチャーしてる。あの大作はなぜ8時間で出来たのか、アルメニア人としての苦悩、共産党の社会統制、てんこ盛りにするつもりがどれも丁寧に描かれず説明不足。とはいえ、社会的圧迫感は現在の日本にも繋がり、共感出来る部分もある。
弟子の存在が、ドンキホーテのサンチョ・パンサ的役割で話を和ませる。

ハチャトゥリアン !ザクッとググっても大した情報出てこない。アルメニア大虐殺は大人になってから勉強したけれど、体系だってないので知識に偏りを感じる。以前、アトム・エゴヤン監督の「アララトの聖母」でアルメニアが描かれていたが、見直したいと思う。
名曲『剣の舞』誕生にまつわる実話だそうです。

嫉妬から嫌がらせ・・って小さい男に権力持たせちゃ駄目だ。

トルコがアルメニアで残虐行為を行い、世界がそれを黙殺したことがファシズムの誕生を許し、ユダヤ人虐殺が続いた。
ソリストのサーシャの自己犠牲は、女性軽視を根付かせただろう。
わざわざ隣の部屋で。
本当にひがんだ男は手におえない。
そんなプシュコフの小ささ卑劣さが、ラストを際立たせる。

仕上がった曲の完成度に言葉を失いひれ伏すしかない。
才能って素晴らしい。

ずっと頭の中で爆音で汽車の音が聞こえているの、大変だなぁ‥
元吹奏楽部でガイーヌも演奏したことがあって、という理由で鑑賞😄
ショスタコーヴィッチもお友達で一緒にレスギンカを街中でセッションなんて、めちゃ贅沢!と思いつつ、映画そのものはわかりづらかった。。!!加えて、主人公のハチャトゥリアンが暗い!
旧ソ連で作曲家として働くハチャトゥリアンは、ほんとは自分のルーツであるアルメニア色を曲に出したい。でもソ連の圧が。。みたいなことが言いたいんだろうな、と。けどまぁガイーヌも6/8拍子で民族色充分出てると思うよ。むしろ以前からそれとなく感じてた剣の舞のやっつけ感は、今回この映画で理由がわかってすっきり。初演の1週間前に作れ、て言われて8時間で作ったのね、それならしょうがない。

サックスを曲に入れる入れないのくだりとか、サックス吹く友人の最期とか、夢に出てくるおじさん誰?とか、よくわからないことが多く、全体的に暗い映画だった。