逃げた女の作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「逃げた女」に投稿された感想・評価

カナ

カナの感想・評価

3.8
終始主人公に対して違和感。
嘘くさくて見ていて居心地が悪い。
この微妙なズレを作り出すのが上手い

会話や行動から分かる主人公と女友達との違い、
主人公は何をしたいのか、もう一度見ないと分からない…

やっぱりズームインのタイミングが掴めなさ過ぎる笑

野良猫問題は男性そんな悪くないでしょと思った
完璧に確かな作劇。不在によって引き起こされる曖昧な会話はやがて中断され反復する。そうやって辿り着いた先にあるのが我らの海。
絶妙な軽み。人間関係の舌先に残るような後味を味わい続けられるような。

旧交を温めるときに浮かんでくる距離、アンバランスさ。
見せてくれない3階だったり、飲み屋で会ったちょっといいなという上階の男だったり、昔の三角関係の相手に見せるぎこちなさとReliefの後のざっくばらんさだったり。決定的な瞬間をモニター越しに見ること。「円満な夫婦生活」から抜け出した女の、非日常の身の置き所のなさ。
人の生活を覗くこと。会話の窓越しに見える山、自然。
窓を開けることで壊れる非日常のモーメント。

三角関係の男の小説家のダサさ。おまえは俺のこと好きだったろ感。ダセェ。
遥

遥の感想・評価

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ホンサンス、女を見る目線が過小も過大もしていないからいい
初めてデカいサイズのポスター買ってしまった
久しぶりに映画館行けて幸せ。初ホン・サンスだったけど、韓国映画にしてはエンタメ性から離脱した感じがあって面白い。ポルトガル映画っぽい時間演出がめっちゃ良くて、一貫して何も起こらないのにずっと追っていたくなる映画。ワンシーンワンカットの構成がロイ・アンダーソンぽい。フィックスした画面の中で美術の素晴らしさが光り、所々差し込まれる恣意的なズームアップが、ワンカットの中で無邪気な演出として大事なエッセンスになっている。かなり挑戦的な時間・空間演出なのでは?人間たちの空間に佇まう鶏や猫も、人間たちの小競り合いや悩みの渦中に置かれることで、そういった問題が些細に感じられるように演出されているように思う。そんな悩みなんて宇宙レベルで見れば些細なもんさ的な視点を、人間とは別の世界で生きている動物で表現している、環世界引用が知的だなと感じた。
主人公の女も好きかどうかと尋ねられて理性的に好きだとしている夫から初めて離れて、過去の知人を訪ね、最終的に立ち寄った映画館を出たと思ったらもう一度戻ってくるあたり、人は何かから逃げたくなっても結局帰りたくなってしまうもの、的な顛末なんだろうか。ホン・サンスの空気感と知的さめちゃくちゃ好きになった。

2021 #68
skk

skkの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに映画を観るモードになったところで、ロレッタセコハンの曲名と同じタイトルの映画を見つけたので鑑賞(共通の元ネタがあるのだろうか?)

3部に分かれて女友達を訪ねる、という大枠で繰り広げられる会話劇
何から逃げているのかははっきり明示されないですが、主人公が夫との関係でどこか違和感を持っていて、決してうまく行ってないわけではないが微妙にズレた関係からの逃避としての人訪ねなのかな?と推察しました
3つ目で「繰り返しの中に本心はない」という趣旨の発言があった直後で「愛するものとは一緒にいなくてはならない」というシークエンスをやはり繰り返すのはハッとしました
男性陣は背中しか映されず、明らかに人への配慮が欠如した人たちとして描かれています
その他、りんご、監視カメラ、最後に外へ出る(3つ目は映画ですが)等繰り返されるモチーフに何らかの意味が持たされていると推察しますが、まだその意味は自分の中では整理できていません
何のことはない会話だけで進みますし、余白が非常に多い作品なので、解釈する楽しみがある一方はっきりした結末にはならないのでモヤモヤするところはあります 評価が難しいところ

ズームインが独特過ぎて最初戸惑ってしまった…
カナコ

カナコの感想・評価

3.0
主人公は逃げてきたんだろうなと思う。
逃げきれたからこそ、最後に踵を返して映画館に戻れたのでは?と思ったけど、、、
なんとなくでしか言えない、、、
ヨツ

ヨツの感想・評価

3.8
彼女は何から逃げたのか?
観客自身が埋めることのできる余白が、こんなにも心地よいかたちで残っているなんて。

ガミが旧知の友人と会話するシーンがメインで、特別なことは何も起こらない。しかも、ガミ自身のことは「5年間夫とつねに離れずいっしょにいたこと」しか語られない。なのに、ガミという女性に惹かれ、彼女が何を考え何を感じているか、想像せずにはいられない。終始漂う不穏な、というと言葉がきつすぎるし、不協和音というほど致命的でもないし、ただなにかしっくりこない感覚が、彼女のなにかがうまくいっていないのだ、と教えてくれる。80分弱というコンパクトな上映時間と、語られることの少なさと、抑揚のなさが、絶妙なバランスを保っており、私映画を観た!と思わせてくれる作品にひさしぶりに出会ったなあと思いました。

ホン・サンス監督の作品がとても好きというわけじゃないのですが、いつもキムミニが抗うことのできない魅力をたたえており、必ず見入ってしまいます。本当に、ミューズという言葉を実感するよ、キムミニを観ていると。
junkon9880

junkon9880の感想・評価

3.3
オンライン試写会でみました!

久々にこの監督の作品見ました。
とにかくたんたんとすすむ会話劇のような映画

愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉なんだけど、キム・ミニがメインだからかなんか、監督の言葉として聞いても重いなって思いました(笑)
いろんなこと思ってしまった。
しかし、、、結局なにから逃げた女だったのか、、、、、
余白が多い映画なので、見た直後はピンと来ず。
色々な感想を読むとなるほど〜とは思うものの、正直自分を重ねて感じ入ることは難しかった。
男性が登場した途端に空気がピリつく感じ、肩身が狭い。。