逃げた女の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「逃げた女」に投稿された感想・評価

んご

んごの感想・評価

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いつにもましてミニマルな構成のような。核心に迫らない女たちのオフビートな会話劇は、過去も未来も捨象してプライベートな空間でただ向かい合う現在のすがたのみを掬いとる。物語を推進させる周縁はさいごまでフレームの外側に擲たれたままだ。キム・ミニの妖艶な居住まい、相手との関係性に応じて表情や声色を器用に使い分ける卓越した表現力には相変わらず目を見張る。
gucci

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3.0
主人公ガミが女友達を訪ね歩く会話劇。あまりにどうでも良い会話が続くと気を失いかねないが、いい感じのところで物語に起伏が起きるので何とか保てた。夫の心情を皆に語っていたがそれが意味するものが何なのか?僕には分からなかった。物語の見えない部分になにがあるのか?考え過ぎると混乱してしまう。が、最初と2番目の先輩に会うというマクラを経ての最後の邂逅ならば、なんとなく分かる気がする。
うーん、わかりづらい映画だった…お嬢さんのキムミニ氏が出るので見に行ったが何が言いたいのかがよく分からなかった。多分私には難しい映画だったと思う。
ただ、カメラのズームの使用は控えだほうが良いかな…意味ないズームは見てる側を混乱させるだけなので。しかも電動ズームは尚更。それに芝居が皆んなセリフを読んでる感が凄いと思うのは私だけかな…
音楽もなんか品質が悪いのか割れる感じだったし。少ない人数で撮ってる低予算映画感が凄い。ホンサンスと言う名前は聞き覚えはあるけど映画の完成度が低く感じるのは私の気のせいか?
k

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見終わった時、ホン・サンスなのに、何の仕掛けも無い、普通の映画を観たように思えたと同時に、ここで終わってしまっていいのだろうか?という強い違和感があった。その違和感は、主人公のガミが何を考えているのか全くわからず、他人に対する要望を全く持っていないように見えることから来ているのだと思う。

ガミ自身は、夫の元を結婚後初めて離れた。そのことに意味を付与するのは、彼女と話すことになる3人の女たちの側で、それぞれの立場によって違う。彼女たちとの間に絆が生まれたようでありながら、実際には、ガミのことは誰も気にしていないようにも見える。男に対する不満や願望、自分の人生への展望を語るのは、常に訪問先の女たちの側である。

最後まで観ても、ガミのことは、夫と5年間暮らしている女、という以上の事実は何も分からず、彼女が波の画が続く映画を観る姿を見ることしかできない。そのまま映画が終わってしまう。

あれだけ長くガミを見ても、ガミが何を考えているのか、何を望んでいるのか全く分からない、ということに、戸惑う。自分の人生を展望する中で、他人に不満を持ったり軋轢を起こさずにいられない人間の世界、つまり、人類社会の普遍的な構造に収まりきらない人間の本当の孤独が描かれているようで、観る者を戸惑わせる。
o

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会話と時間について。窓を開けること。歩き去ること。止まり去ること。
yui

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3.9
何も起こらない1時間強。画面が切り替わるたびにズームしたり、あまりアングルを変えずに撮影してるのが面白かった。何気ない会話の断片から、ガミが関わる人々それぞれの事情が掴めてくるにつれて、主人公であるはずのガミがどんどんぼやけていく(ように感じた)。「逃げた女」はガミのことなのか、それとも友人たちなんだろうか。そして、突然現れて自分の感情を相手になすりつけては女たちの会話をぶつ切りにして去っていく男たちよ…。

ガミは同じ映画を2回観ていたけど、1回目はモノクロだったのに2回目はカラーだった。心境の変化なのかな?
男性という存在の希薄さ、男女の対峙が常にドア付近で起こることで、男たちから「逃げた女」が現れる。それにしてもホン・サンスのあの無意味なズーム・イン/アウトの頻出には殺意しか湧かず。
女性が逃げる先が映画館、あるいはスクリーンの先の風景であることはいい。しかしキム・ミニ、映画館でビニールガサガサしながらパンを食べるのである。最悪! 死ね!
提示される映像や音楽はミニマムで、余白をいっぱい残した映画。反復される形式、何気ない会話の積み重ねからタイトルについて想像がふくらみます。彼女は逃げられたのかな… ガミが窓を開けて自然の音や空気にふれるシーンが印象的。
松原

松原の感想・評価

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食べるシーン飲むシーンいっぱいあってよかった
独特なカメラワーク
帰りの電車なんか軽くなっててよかった
だめだ…全然はまらなかった…
会話劇で彼女の友人関係の中から、彼女のことを掴めそうで掴めない。
それがこの映画のポイントだったんだろうけど、会話の端々から掴もうとまで思えなかった…
最後に会った相手は「はちどり」でとても良かった先生役の彼女で、少し期待したけど、私にはやはり、はまらなかった…
楽しみにしてたから、残念だったなーーー