逃げた女の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「逃げた女」に投稿された感想・評価

misuzu

misuzuの感想・評価

4.0
公開を楽しみにしていたけれど、好みの作品でとても良かった。
会話劇なのにその会話がちぐはぐしていて、サスペンス映画のような不穏な雰囲気に包まれている。
タイトルの意味がすとんと落ちてくるラストも良かった。

075 / 2021年
240sesame

240sesameの感想・評価

4.5
「同じ話の繰り返しに本心なんてありえない」そういう彼女自身が同じ話を反復するときの、肯定も否定もないけれどその背景を想像する余白が、心地良さなのだと思う。
NO2135
韓国のサン・ホンス監督によるベルリン国際映画祭監督賞受賞作品。
主人公のガミ(キム・ミニ)が3人の女性先輩を訪ねて人生について会話する77分の私的作品。

ひとり目は菜園のある郊外に女性パートナーと住む先輩で、捨て猫に餌をやっている先輩に苦言を呈する隣人とのやりとりが印象的。

ふたり目は若いストーカーに付きまとわれているがまんざらでもない、ピラテスの先生をやっている先輩女性。

3人目はかつてガミと付き合っていた演劇の教授と結ばれている先輩女性で、なんとなく過去のわだかまりが感じられる。

ガミの夫は「愛する人とは一緒にいるべき」という主張の持ち主で、ガミが夫と行動を別にするのは結婚5年ではじめてという設定。先輩女性たちの人生に触れることによってガミの心にさざ波がたつ、という展開なのだろうが筆者にはどうもピンとこなかった。

据え置きのカメラの前、限られた背景で展開する会話劇といった趣で、時折カメラが登場人物に接近アップしたりするのが特徴的なインディペンデント映画。
ちぴ郎

ちぴ郎の感想・評価

3.1
久しぶりのホンサンスズームに癒されました。
キムミニさんはこないだ観たお嬢さんとの違いっぷり◎
うまく行ってないんだろうな〜てのが伝わってきて良かった。
韓国で暮らしてみたい…

2021.58
ズームインが独特
監視カメラ、インターフォンのモニター、映画、フレームの外への想像は会話で補完される。
選ぶかも知れない未来、選ばなかった過去、選ばれなかった過去。
主人公の繰り返す言葉が虚ろに響く。
彼と5年いて離れたことがない、それは彼が考えなのよとマントラのように繰り返される

「同じことばかり繰り返し言ってると、それは本当じゃない」みたいなセリフ

最後、ピタッとリンクさせにきたのやめてくれ

キム・ミニは生き生きしていて最高
fumi

fumiの感想・評価

3.4
これまで観てきたホン・サンス作品よりもテーマがシリアスだなと思った。
「5年間離れたことがない、彼が愛する人とは一緒にいるべきだって」と会う人みんなに同じ説明を言い聞かせるように話す主人公。徐々に心に変化が生まれているのは感じ取れたけど、機微がわずかで難しかったなぁ。
この監督の作品はよく先輩という存在が出てきてキム・ミニが可愛がられてる後輩っていう設定が多く、今作も同じ。ただ3人目の旧友との関係性はなんとも微妙で会話の気まずい感じが絶妙で、ここに重要なことが詰まってる感じがした。主人公の感情が読めないところが想像の余地があってよい。
ホン・サンス+キム・ミニ!
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=STORY=
夫の出張不在を機に、ガミは久しぶりに女友達を訪ねることに。結婚して5年。彼女の生活には常に夫がおり、1人の外泊など初めてだ。
ソウル郊外に住む先輩のヨンスンとは、一緒に暮らす女友達と3人で焼肉を楽しんだ。ヨンスンは離婚したばかりでまだ気持ちは癒えていないのに、ガミを優しく受け入れてくれた。翌日、ガミは別の先輩・スヨンの眺めのいいお洒落なマンションにいた。スヨンはヨガのインストラクター。独身の一人暮らしを満喫中で、行きつけの飲み屋で出会った男性との恋話も。
そして偶然、再会した旧友ウジン。彼女とは過去にある男性を巡って疎遠になっていたが、その人は今はウジンの夫で、社会的にも成功していた。
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夫がね「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」って言うの。…ガミもそう思って暮らして来た。だから3人の女友達に、そう繰り返し説明した。それなのに…ガミの中で何かが変わろうとしていた。
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結論はこれだ!ドーン!という話ではないので、個人的には観終わってかなりモヤっとした作品。タイトルの「逃げた女」。誰が何から逃げたのか?を考える。いろいろ考えるけど、正しいところはわからない。読み取れなくてすいません。
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何度も出てくる「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」だけをとりあげれば、夫に洗脳されてるの?と穿った見方にはなる。でも知らない方が幸せで、何の不足も不満もないならそれは幸せって言っていいよね。
↑それがダメ?😅
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3人の女友達がいろいろ語る中、それに相槌を打ち、彼女達の生活の一部を垣間見るエピソードがあり、いいも悪いもライブ感があるのに、本来、主人公であるガミがだんだんボワヤリしていく。少し変わった映画。
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ガミ、あの後、夫が帰ってくる家に帰ったのかなぁ…私もボンヤリしちゃいました。
moet

moetの感想・評価

3.6
中身のない会話が嫌いと言いながら自分は何も話そうとせず、結婚生活のことを聞かれても同じ台詞繰り返す。他者と比較してしか自分の幸せの輪郭が分からない。離婚した先輩、ずっと独身の先輩、そして三番目に会う女の存在。三番目の女と邂逅した時のシーン、うわ〜〜〜〜!!!ってなっちゃったよな…。私も逃げた女側の人間だからな…。最後映画館に戻ってもう一度映画観ることで心に決着つけられてるといいよね。
淡々と進む会話劇、繰り返すズームとパンの効果もあり主人公から感情が感じられない。それでも旧友たちと話すなかでその空虚さに変化が見える。無機的なものに宿る微かな美しさ。