逃げた女に投稿された感想・評価 - 2ページ目

「逃げた女」に投稿された感想・評価

恐縮

恐縮の感想・評価

5.0
大好きで敬愛、崇拝させて頂いている韓国の巨匠ホン・サンス監督とキム・ミニの作品。
不思議な程惹き込まれる何かがあり、それを欲することすら普遍となってしまう。
それくらい魅力的な作品。
(まぁ彼等の作品はいつもそうだが)

「逃げた女」。何から?誰から?何処から?
題名から考えを固めるのは好ましくないが冒頭から中盤まで私はそう感じずにはいられなかった。
ガミは満たされているようだった。溌剌とした笑顔、好きな人と会い、再開し自ずと弾みゆく会話。想定していた以上に綺麗で美しく耽美を含んだ羨ましい世界に彼女は生きる。

多くは語れない。
彼女の顔に闇を見ても。彼女の深淵に手を伸ばしてみても、理解など到底できないから。

生活、会話、音、鶏
世界は決して綺麗じゃない。
でも彼女が闇を持っても生きるなら
私はそれが心地いい
自由席

自由席の感想・評価

3.6
ザ・シネマで観ようと思っていたホン・サンス作品はいつの間にか配信が終わっていた。
会社帰りにちょうど時間が合い監督作を初観賞。
夫と結婚後一度も離れたことのない主人公。夫の出張を機会に知り合いの女性達を訪ねる話。
そんな女本当にいるの?というのが真っ先に頭に浮かぶ。
離れる、というのは買物やちょっとした外出はカウントされないの、とか色々疑問が浮かぶが、劇中本人がそう言っているからそうなんだろう。
行く先々でその言葉を繰り返す主人公はそんなに幸せそうにも不幸そうにも見えず。
会話から伝わる相手との過去や、マウントとか色々想像しながら観ていると面白かった。
最後。
ここから逃げたんだろう、多分、、、
という所で映画は終わる。
主人公が聞かれても(しかも2度)答えたくない事はひたすらスルーするのがすごくリアルだった。
映画好きなら一度は思った事があるようなエンドロール。すごく好き。
最近の韓国映画から期待し過ぎたかな。このタイトルからして何かどんでん返しがあ?かもと思いながら観てたけど、そんなエンディングでは無かった。でも韓国の方たちの友人との距離感や、恋愛観とかが垣間見れて面白かった。ガミは旦那様の言葉が半信半疑になってきたのか、幸せな結婚生活から逃げたかったのかな。韓国の男の人って、繊細というか、線が細い印象でした。
チロル

チロルの感想・評価

3.7
淡々とした会話劇なんだけど、なぜか飽きない。長すぎず、短すぎず、ちょうど良かった。

出てくる女性それぞれの生き方、異性との関わり方があって面白かった。
ガミのその後が気になる!

映画館のシートの赤と、ガミの黒い服が対照的で、美しかった。
i

iの感想・評価

4.3
女性は仕事・家庭・自由等々選ぶものによってより暮らし方や守るものが大きく変わってしまう
歳と重ねていくと、ライフステージの差異から属性が分かれ、頻繁に会うことが難しくなったりする

主人公ガミは好きな女たちに久しぶりに会いにいく
少し距離のある尊敬する先輩から「あんた」と呼び合う疎遠になった友人まで

離婚したこと・一夜の間違いをしてしまったこと・生活や夫に対する不満など彼女たちの近況を聞き、寄り添い、
それでもガミは彼女たちとは"違う側から"「わたしたちはいつも一緒なの 結婚してから5年間 一日も離れたことがない 今回が初めて 彼が愛する人とは一緒にいるべきだっていうの」と暗示のように繰り返す

「同じ話の繰り返しに 本心なんて ありえない」

いつから友人のSOSに疎くなってしまったのだろう、と思うときがある
ホン・サンスの何気ない会話劇は心地いい
細部に宿る感情の機微
・先輩にいつも長かった髪をばっさり切ったのねと驚かれ、浴室で自分で切ったという(そのあとの先輩の「イカれた高校生みたい」好き)
・ベジタリアンになりたかった話(思想の変化)
・別れた旦那さんと今でも連絡をとるのか気にする
・各所でこんなところに住みたい、ここは良い所ねと言う
・「うまくいく 大丈夫よ」と先輩に声をかけて寂しそうな顔をする(自分自身へ)
・疎遠になった友人と和解(再会)を望む

ああ、人の作ってくれた料理はおいしいよね。わかる。
ホン・サンス、有難う....

そして、ヨンジさんの玄関シーン、好き
toy

toyの感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

旦那とずっと一緒にいた主人公が1人の時間を楽しんでいるように見えるけど、その裏には旦那との生活への不満があるようなないような、、、

ズームの仕方が独特
ぅに

ぅにの感想・評価

3.8
静謐がリアルさと会話の間を引き立たせる映画。なにか特別面白いことが起こるわけではないけれども、不思議と飽きませんでした。皆さん特有の話し方があって好きでした。
とりこ

とりこの感想・評価

3.3
初ホン・サンス。
一人の女性が三人の旧友と他愛もない会話を繰り広げているだけなのに何故か一切退屈ではない(カフェで横の人の会話を盗み聞きするのが地味に面白いのと同じ感覚)(悪趣味)、”韓国のロメール”と称されるのも納得。ズームの法則は全く解明できなかったし、主人公の心情も今ひとつ掴めなかったが、ただ一つ言えるのは五年間一日も自分から離れてくれない人なんて即逃げる。
drymoon

drymoonの感想・評価

4.5
同じ言葉を繰り返すのは本心じゃないから。自分が1番わかってるだろう
たま

たまの感想・評価

3.5
不思議なタイトルに翻弄される。逃げた女は誰のこと?何から逃げた?何処から逃げた?

でも至ってシンプルなストーリー。食べては話し、話しては食べるだけの映画と言ってもいいくらい。

主人公ガミは夫の出張中、友人達の家を訪ねる。そこでの会話が延々と続く。

ガミは殆ど聞き役だ。唯一話すのは、夫とは結婚以来5年間離れたことがない、そして「愛する人とは何があっても一緒に居るべき」という夫の言葉だけ。

感情もなく淡々と話す。
ガミの友人達のことは色々語られるのに、ガミのことはそれしか分からない。
特に嬉しそうに語るわけでも、困惑しているようでもない。

そして出てくるのは女性ばかり。数少ない男性の出演者は、皆後ろ向きで顔は殆ど見せない。
どの男性も女性にとって面倒臭い存在に見える。

この映画には明確な答えは無いのかもしれない。無理やり答えを探し出そうとしてはいけないのかも。

殆どが室内で撮られている。独特のカメラワークだ。窓を背景に食べて話す女たちの不思議な映画。
だけど不思議と退屈じゃない。何となくザワザワする。

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