辛い状況の際に、人間の本性が見える。
戦後の『有りがたうさん』。戦前の清水作品にあった多幸感はなく、暗い雰囲気が全編を覆っている。バスとは奇妙な空間だ。様々な人生を送ってきた人たちが、肩を寄せ合う。…
☆ワンシチュエーションドラマ
☆バスの中とバス周辺で走り切る清さ!
☆成瀬巳喜男の旅役者(1940)を思い起こしますね。あちらは、着ぐるみの馬の足役で突っ走りましたね。
☆日守新一のアンマさんは、名…
十数年前に作られた『有りがたうさん』と同じロケーションの清水宏のバス映画だがそこにはかつてあった浮遊感はなくむしろそれとは逆に動かなくなったバスの重みと色んなものを失くした人々の存在がある。無賃乗車…
>>続きを読むバスが故障して立ち往生するしかなくなった峠の中腹が舞台で、そこから動かない。
しかしまぁ乗客には色んな人物が集っている。
めくらの按摩、田舎を捨て東京に出た訳あり女、1本膝下を失った傷痍軍人、どこか…
戦後に撮られた『有りがたうさん』
敗戦の影響が画面に色濃く表れている
なんの気なく動き続ける『有りがたうさん』であれば、本作はバスが止まってからが本番
あらゆる事情を抱えた乗客たちの想いがとめどなく…
清水宏のバスもの。
やはり彼のバスものとしては「ありがたうさん」がいちばん面白いが、この作品はそこまではいかないけれど、十分な佳作。
峠道をひたすら登っていくおんぼろバスに乗り合わせた人たちの細かな…
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