浜の朝日の嘘つきどもとの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『浜の朝日の嘘つきどもと』に投稿された感想・評価

XFile1138

XFile1138の感想・評価

1.0
閉館が決まったミニシアター、震災後の福島、コロナ禍の今、
そこから思いつくものをペーストしただけの薄い物語。
現実的な厳しい問題を提起しつつも、やさしさいっぱいの作品です。随所に散りばめられた核心に触れるようなセリフに胸がチクチクしてしまいました。
フィクションだからこれぐらいのファンタジーがあってもいいんです。


大久保佳代子さんのあのセリフでおかしな涙が出てきました。
閉館が決まった南相馬市の映画館を再建させる話だけではなく、寂れゆく街、震災にまつわる話。そして家族の話が過去を行ったり来たりして進む。すぐに入り込みました。
茂木莉子と言ういかにも嘘っぽい名前の主人公と恩師の関係がストーリーを輝かせていた。

高畑充希ちゃんと柳家喬太郎さんのテンポの良い会話は滑舌良く笑える。
大久保佳代子さんが主役と言ってもいい程の存在感で、この人のおかげで点数上がりました。
大久保さんの台詞、いい言葉がたくさんあったな。
またいつか観たい作品。
takomatsu

takomatsuの感想・評価

3.3
「みんな映画館がいつでもあると思っているから、大事にしないんだよ。
好きな人にいつでも会えるわけじゃない、いつ会えなくなるかわからないのに」
結果、推し活が活発中の今の自分にぴったりの内容だった。

映画は残像現象で動くように見えてて、実際の所半分は、暗闇を見ている。
「名も無い日」でちょっと出てた大久保佳代子さんがいい味出してるなあ、と思ったのですが、本作の演技がまた素晴らしかった。
見終わってからポスター見たらウルっとなった。映画館に行こう。
私の高校時代にも大久保さんみたいな先生がいたらよかったなー。まあ、理想すぎますけどね。(教師以外の社会人経験がある先生ってそれだけでかなりの希少価値ですよ?先生の世界しか知らない先生ってかなり視野が狭いもんな、経験上。)
「友達は裏切れない」って台詞がかっこいい。歳の離れた友達と交流する話がけっこう好物なワタクシ。先生と生徒なのに上下関係じゃないのがいいよ。映画館とのオヤジとも、だね。年齢性別関係なく。
社会問題(震災後の影響、日本の闇部分)が無理なくフィクションに昇華されてたと思う。脚本、よかったと思う。ファッキン家父長制、がテーマなのかねー。血縁に頼らないで生きられる社会、が理想、という。とはいえ、割り切れなさとか、家族に頼らざるをえない部分も描いていて。
ファンタジーな部分もあるけど、物語にちゃんとリアリティがあるように感じられた。
7月に市町村が運営してる上田映劇を見に行ったばっかりだから、それも重ね合わせてまあまあ面白く観た。
柳家喬太郎の演技はナチュラルじゃないけど他の人たちもナチュラルじゃないから全体の世界観的にはけっこうまとまってたと思います。笑
余命ものってそれだけで辟易しそうだけどこれはそれを逆手にとってるっていうか、コメディとしてはかなりウェルメイドでいい感じだったと思う。
@AcademyCinema,Auckland
Yoshiharu

Yoshiharuの感想・評価

3.5
「映画館がいつでもあると思っているから大事にしないんだよ。なくなるってわかってから惜しむ」
 映画館に限らず、飲食店でも衣料店でも、あるいは人でも、何でもそうだよな。
いい話。
見やすくて分かりやすくて綺麗にまとまった、過半数には好かれるだろうな作品。

が、★4.0点台の高評価をつけるほどには心は動かされなかったのが正直なところ。人物の背景やテーマに対する作り込みが若干浅い気が…
高評価も低評価も正直わかる。

とはいえ、映画や映画館という場所それ自体が好きな自分には心地のいい作品でもありました。

コロナ禍に一度は閉館の危機を『鬼滅の刃』に救われたものの結局惜しまれつつ閉館した、滋賀県で映画愛ナンバーワンだった大津アレックスシネマを思い重ねて観ていた。
皆が惜しむのは閉館が決まってからとか、そこにあって当たり前な間は大事にされないとか、ほんまそうよなあ…としみじみ。結局のところ、最後はやっぱりお金なんだと、綺麗事だけでは映画館はやっていけないのだと(これは映画館で働いてた頃に嫌というほど痛感したことでもある)いうところも描いてたのはよかったです。


長々と書いてしまいましたが
大久保さんめっちゃええ役やし、普通にうまかった気がする。なんならちょっとうるっとしかけたもん。
あとは柳家喬太郎さん、恥ずかしながらこないだやってて毎週涙目になりながら観てた堤真一と石田ゆり子の妻の魂が小学生に乗り移るあのドラマのあのお店のあの人や、くらいの感じで名前も存じ上げませんでしたが、パディントンな感じでとても素敵でした。柳家喬太郎さん、名前覚えました。
あと、バオくんめちゃくちゃかわいい、好き。
高畑充希は相変わらず嫌いな人は嫌いだろうな…というキャラクター。この人演技は全く不安ないので楽に見れるけど現実におったらちょっと…な役が多いのがなんか気の毒。



バオくんかわいいな〜でもベトナム人だから他の作品とかでは見れないの残念!と思ったら…

バオ役  佐 野 弘 樹 

…?!
まさかの純血日本人笑
絶賛ドはまり中の朝ドラ『舞い上がれ!』に今週から出てるっぽい。観なくては。
閉館が決定している古き良き映画館の再建のお話が中心と思いきや、初対面のじいさんにいきなりジジイ!と呼んじゃう毒舌な主人公の高畑充希ともしもオアシズ大久保が先生になったらみたいな教師の大久保さんの映画を通じての友情ストーリーが中心です。

なので映画館復活までの道のりが結構駆け足で進んでいってしまうので、そこを中心のお話を見たかった自分にはちょっと物足りなさを感じました。

それでも作り手の映画に対しての愛を感じたし、自分の物心がついた頃にはもうシネコンしかなかったので、名画座へ行ってみたい欲がものすごく沸きました。
里深

里深の感想・評価

4.4
とても優しい映画でした。
高畑充希はホントに素晴らしい。
柳家キョンキョンも良かった。
コロナで廃業する映画館の話なのに、登場人物はみんなマスクをしてなくて…
このあたりも映画の中での優しい「嘘」なんでしょうね。
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