愛は遠く、痛ましく、何年と研ぎ澄まされて、その身を明日にも滅ぼすだろう。それでも愛おしむ姿は、ここに残された森のざわめきに、身を寄せ合う枯れ葉の波音に、手繰り寄せるほどにはっきりとわからなくなるあな…
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今まで観た映画の中で最も芸術的に美しい作品かもしれない。凄かった。
自然美はもちろん、ボケ方やピントの合い方まで美しい。
大量の栗が流れるシーン、三角ボケってなかなか見ない気がする。綺麗すぎ。
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■短い映画だったけど、
美しさ・寂しさ・孤独・死…全てがあった。現実と幻想の境界線みたいな。
室内のカットはヴィルヘルム・ハンマースホイの絵画みたいだし、光が射せばそれはフェルメールみたいに見えた…
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クレプスキュール配給作品は、オルガに引き続き2作目である。
栗の森で起こる静かで、しかし重厚なおとぎ話。
この独特な空気感、そして映像の色気はどこ由来なのだろうか。
例えば、川に流れる栗をマリオ…
夢と現実、生と死が折り重なって紡がれる最後の御伽噺。
世界から忘れ去られた場所で生きる人たちの姿を独特の映像美で映し出した幻想的な作品。
淡々と静かに描かれる中に、ちょっとしたユーモアや明るさが…
舞い落ちた枯葉が朽ちていくように、静かにひっそりと形を失っていく村。
そこに残された人々の生と死を、夢と現実の間をたゆたうように紡がれる物語。
ポスターや予告の雰囲気から、自分が好きなタイプの…
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《朽ちてく時間に閉じ込められた者は死者と遭遇する夢を見る》
このタイトルからは想像もつかない謎のクラクラ感といい、忘れられない観念的ビジュアルでもって難解げな過去と現在の同化をいとも簡潔に体験させ…
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