【映画を見る愉悦】
映画を見る愉悦、それをミハルコフ監督ほど味わわせてくれる人はそうそういません。
この映画も、スターリニズムや独ソの悲惨な戦争を扱いながら、しかし決して世の中の残酷さや不条理さ…
このレビューはネタバレを含みます
『戦火のナージャ』
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2010年公開のロシア映画
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1941年
政治犯として、労働キャンプに
収容されているコトフは
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ナチス・ドイツ軍の
空襲に紛れて脱走し
罪人隊へ潜り込む
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死体を履帯で引き潰したり、帽子や服を貫通して民間人が死ぬとか、その辺は戦争映画で体裁もハリウッド並に整っているのにきちんとミハイルコフしてる。メッカの方を向いて祈るムスリルに我が闘争を飾った独軍戦…
>>続きを読む製作国ロシアなのか!
欧米作品を見慣れた目で見て、全く違和感がない……つまりスターリンおよび戦争に対する視線、解釈について違いが見あたらないという意味で。
戦争のシビアな描写、味のある父親、謎めいた…
名作「太陽に灼かれて」の後の暗黒のロシア。
恐怖政治、戦争の残虐性が手加減なしに描かれる圧巻のシーン。合間に繰り返しはさまれる川遊びの穏やかな日々。
兵士の死体に降り積もる雪
ナージャの素肌浮き上が…
続編。人類史上トップクラスの容姿の幼女からイマイチな生乳へと続いてしまった...。それはともかく不遇の父娘のそれぞれと戦場の生々しさ。戦火が深まるにつれ共産党支持が揺らいで行く演出と焼け残るイコンに…
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