濃密な静があって、好きな作品だった。
カフェでおじいさんが語る「話すこと」の話が面白かった。
「話すことは、話さない人生の死を意味する」
ナナのそれまでのちぐはぐな会話や目で誘いかける商売は、話…
最初の方に、もともと交際していた男とナナが映画を見るシーンがあり、その最後の言葉がLa mort "死"であった。カフェで哲学を説いたおじいさんは言った。考えたために死ぬんだよ。ナナは金のために売春…
>>続きを読む「勝手にしやがれ」は、随分と前に観たっきりだけど、似ているって感じた。既成的な価値観を否定、論理的な会話は成立せず、いまある状況が酷くても、短い反意的、詩的な言葉で修辞してみせ煙に巻く。
ナナは、…
ある日、舗道で出会った男に体を売ってしまう。その後の転落人生、のし上がるのは大変だけど堕ちるのは早い。呆気ない人生すぎ。哲学を語るシーンは本物の哲学者ブリス・ パランとアンナ・カリーナによる即興らし…
>>続きを読む哲学を話すシーンが良すぎた。
なぜ話すのか?について
人生をあきらめたほうがうまく話せるのだ
話すことはもうひとつの人生だ 別の生き方だ
話すことは話さずにいる人生の死を意味する
話すためには一種…
主人公の女性の映し方に感情を感じるなぁと思っていたら、ゴダールの妻だったようで納得でした。
一つ一つのカットが画になるお洒落さで、現代でも通じるセンスが凄いなぁとも思いました。
特に映画館での横から…
アンナ・カリーナとブリス・パランの会話が好きすぎる。
言語化されていないものと言語との乖離は解消のしようがないが、互いを理解するには、言語を用いて話し表現するほかに方法が無い。
--Mais p…
飲食店カウンターの背後からのカットが続くのが印象的。夢を叶えるか生活を取るか。舞台女優を夢見るナナが街娼になっていく。
レジグナチオン的な思想。
「私はすべてに責任があると思う 自由だから」
「…
(c)1962.LES FILMS DE LA PLEIADE.Paris