このレビューはネタバレを含みます
パートナーからいったん離れてみないと良さは分からない、といった感じの話かと途中で思ったが違った。ユリが急に夫と親密になるあたりは謎だったが、他人の視点からは因果が分からないところが却ってリアルに感じ…
>>続きを読む初メーサーロシュ・マールタ。
なんとも辛気臭いドラマのはずなのに、行間たっぷりに、観る者に人生の振り返りや想像を促す絶妙なテンポ。
ドキュメンタリー畑出身もさもありなん。
画面に映るモノにあざとさ…
とある工場の寮長をしているマリと、そこで働く若きユリ。
仕事柄、「厳格であらねば」という雰囲気を醸すマリ。
なのに、自由に生き、感情の赴くまま他者に対して主張していくユリに、徐々に心を開いていく…
クソ上司には尻を出せばいいし、モラハラ夫には彼の言う腐ったオムレツとやらをフライパンごと投げつけてやればいいのかもしれない。私の人生は情熱と無縁だったと話すマリとヤーノシュの対話が残る。傍観者でいる…
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役者が魅力的。
ナインマンスを観たとき、あのカップルだ!と驚き。ナインマンスでは二人の出会いが描かれているが、こちらは数年後の二人を描いている。
ユリとヤーノシュのずぶずぶ感。なんで別れないの…
マールタ作品3つ見てみて今のところ『ナイン・マンス』がダントツ良かった。
この作品では登場人物たちに全女あるあるを重ねて見るのが難しい気もする、、
けれど、私も熟年になればまた感じることが違うだろ…
何がと言われると難しいのだけどとても良かった。人物の顔面の撮り方がとても美しい、照明がいいからなのか。窓辺で柔らかく微笑みながら話を聞いてくれるアル中おじさんの顔面を照らす西陽、無言ですべてを目撃し…
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