叫びとささやきの作品情報・感想・評価

「叫びとささやき」に投稿された感想・評価

あぺ

あぺの感想・評価

5.0
幽霊版東京物語といった形で、家族愛の薄まりと血の繋がりを超えた愛をこの世の物とは思えないライティングで演出していて涙出た

ホラーとしてラベリングしちゃうのは違うし、一気に陳腐なモノになっちゃうけど、個人的ホラーのベストになった


原節子、、
Punch

Punchの感想・評価

4.3
美しさ
アシル

アシルの感想・評価

3.6
活動写真はいつ映画になったのか。
Risa

Risaの感想・評価

4.0
主人公である四姉妹がみんなかわいそう。
もっと家族から自由に生きられたら、これほど苦しまずに済んだだろうなと思いました。
moe

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3.9
三姉妹が自身を束縛している感情や出来事、犯してしまった罪など告解(回想)していくストーリー構成が面白かった。
聖書的な時間の螺旋と時間と人生、ベルイマンの時間への考え方が随所に表れている点、肉親ではないアンナがアグネスを救済した点も興味深い。
愛されていたのかという悩みから解放されず救済されることがなかった次女の叫び、また長女の回想シーンの血の叫びには怖さを覚える。

最後の落ち葉のシーンが一番好きだった。
広大な屋敷に住う或る家族、三姉妹と1人の女中
次女の闘病と死を通し、家族の在り方、愛と無関心について描く

物語は霧が覆う、早朝の広大な庭の静謐
それは一時的だとしても家族の幸せが展開された場所であり、屋内で繰り広げられる痛みや血とは対極的だ
どの部屋にも塗りたくられた赤は、血と痛み、情念のようなものを連想させ、毒々しいまでに赤い

物語は現実と幻想の境界を行き交う
三女の夫は妻の裏切りを知って自殺するが、ラスト近くでは平然と生きている
次女は闘病の果てに凄絶な死を遂げるが、女中のパートでは生き返って話しかけたりする
そもそもこの作品は登場人物たちの独白で構成されている
独白は主観であり、事実ではなく再構成や欺瞞が可能なその人にとっての真実だ
主観の切り替わりでは独白する人物の顔が赤黒くアップになり、その半分は陰に隠れている
隠された表情の半分が象徴するように、皆それぞれに欺瞞がある

彼らは家族だ
次女の看病を通して献身的であるように周囲には映る
しかし、そこには関係性の断絶があり、愛の不在がある
次女には看病に対する感謝はあるが、遠慮と不信がある
痛みに苦しんでいても家族には声を掛けることができない
それとは逆に女中には「そばに居て欲しい」と甘えることができる
家族はあくまでも血であって、愛を意味しない
生物学的な繋がりは信頼には十分ではない
それと同様に結婚という、愛を意味する筈の社会的契約も形骸化しているという事実を補強するように、長女と三女の結婚関係は破綻し、裏切りと無関心がある
家族はあくまでも与えられたものだ
与えられたものが本物かどうか、それは宝くじのようなもので、所謂「家族を愛さねばならない」という凡百の作品で語られてきたつまらないメッセージへのアンチテーゼがここにある

この作品を支えているのは、残酷なまでに美しい美意識だ
カメラの画角、画面を構成する事物のバランス、色遣い
絶頂はルネサンス絵画を思わせるような、死んだ次女を女中がその胸に抱くシーンで極まる
まるでミケランジェロのピエタのように
それは幼少時に次女が憧れながら手にできなかった母親との親密さの象徴のようでもある
次女は死して初めて、憧れたものを他者との関係性に見出すという皮肉が込められながら、いつまでも観ていたいと思わせる美意識に溢れている

この作品は画面を埋め尽くす赤のせいで、殊更にセンセーショナルに映る
けれど、それ以上に繊細に計算され尽くした思惑が複雑に絡み合って観客に扇情的に訴えかける、ベルイマンの代表作に劣らない名作だと思うし、何回も鑑賞し直したくたる魅力に溢れたものだと思う
chisa

chisaの感想・評価

3.6
赤と白と黒ど統一された
インテリアやファッションのこだわりが見事でしたが
血のイメージでした

病気役の女優さんが
ヴィゴモーテセンに似ていて
最近似てる人が見えてしまい
邪魔になる

痛みの演技が凄い
NICE

NICEの感想・評価

4.0
史上最高に芸術的な映画‼️

ここまで極端かつ有効的に色を使った映画は他に見たことない。

ベルイマン作品なだけあり、難解ではあるが、退屈はしなかった。

どうして人は、触れる(=心で触れる)ことを拒むのか…
愛すること、愛されることの難しさ。
愛せないこと、愛されないことの恐怖。

愛されたかったアグネス。
憎しみを持って生きるカーリン。
善い人格を装って生きるマリア。
そして聖母のようなアンナ。

愛、生と死、時間、母、神…
何の意味があるのかは、ニュアンスでしか掴めないが、アート作品だから人それぞれの受け取り方で良いのだと思う。
EMILI

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4.6
「人生の意味を知りたい」
「そんな人間の気持ちがあなたにわかって?」
何回もゾクゾクした。
緋色は生と死(これらは表裏一体である)への慾望、叫び。黒は沈黙。白は純粋な心。
同監督『沈黙』を観たうえでこれを観れてよかった。フェルメールの絵画のような光と陰の美しさ。登場人物たちの歪んだ微笑みや、射るような視線。効果的すぎる真正面でのクローズアップ。
三姉妹のことを考えるとやっぱりトリニティについて思い至ってしまう。各々のペルソナの葬式。
構図、ピント、完璧すぎるんだよなあ、ベルイマン。
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