このレビューはネタバレを含みます
死とは何か、痛みとは何か、他者の苦しみに私たちはどれだけ寄り添えるのか。
終盤、死んだはずのアグネスが一瞬蘇り、母親を求める場面は、まさに「人間が死に際に欲する愛」の化身。
それに応えられない家族の…
病気を患っている次女、姉、妹、召使い。
4人の内面の叫びを鮮やかな色彩で抉り出し、
沈黙、神、嫉妬、性、命を強烈に活写した、
イングマール・ベルイマン監督後期の傑作。
冒頭の長い沈黙、
過剰に多用…
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イングマール・ベルイマン監督の「叫びとささやき」は、戦慄的な、衝撃的な、ほとんど完璧といっていい、芸術的な作品だと思います。
19世紀末、スウェーデンの田舎の邸宅で、癌を病み、死期迫る中年の次女(…
ベルイマン作品ではこれが暫定ベスト!
メルヴィル監督のフィルムノワール「サムライ」と対になった映画なのかなとも感じます。青くくすんだパリの風景と孤独な男と死に対する、邸宅の赤い内装と孤独な女と死を全…
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アグネスを抱きしめるアンナのシーンは一枚の絵画のようで素晴らしかった◎姉と仲良しになりたいといいアグネスにも触れられるというけど結局は姉に触れたあの日はあの日という変わり身とアグネスからも逃げ出し、…
>>続きを読む強烈すぎてうまく飲み込めてない。
これで一本成り立たせて、かつただの雰囲気映画にならずしっかり重みを持たせて素人である此方を満足させられるのがすごい
必要な部分以外ほぼ無音で、静けさと映像が相まって…
赤い壁をしつらえた邸には、長女カーリン、次女アグネス、三女のマリアの三姉妹と、アグネスの召使いであるアンナが住んでいる。
アグネスは病に侵されており、腹部から胸部のあたりが痛むのか、ぜえぜえと苦し…
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