ザクロが遠吠えする頃の作品情報・感想・評価

「ザクロが遠吠えする頃」に投稿された感想・評価

2021/11/5@ HTC有楽町
東京国際映画祭
家族を支えなければいけない子供たち同士で大人のようなコミュニティが出来ていて、そうせざるを得ない状況がまた悲しい。
ラストは一瞬にしてショック。
かい

かいの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

戦禍があんなに近くても子どもたちは銃撃ごっこするのかな、近いからこそするのかな 
イラン🇮🇷のグラナーズ・ムサウィー監督。
オーストラリアとアフガニスタンの合作。2020のアカデミー外国語映画賞にオーストラリア代表としてノミネート。

オーストラリア軍の攻撃で10代前半の子供がふたり死んだというニュースが製作動機でカプールで撮影を始めたそうです。

****

実際この映画のために撮られたのではない映像が出てきます。
最後のニュースの映像と途中爆撃を受けた目線の映像。
この爆撃シーンは狙って撮影することは出来ないし、そんなCGを作る予算もないでしょう。・・とすれば有りものの衝撃的映像を映画に取り込む。
さすがに色味は寄せ切れずわかっちゃいますがね、でもその迫力たるや・・。息をのみました。


アフガンに入るには今でもパキスタンのペシャワルから行くのが一般的なんでしょうか。昔日本のテレビクルーが戦火のアフガンに入国しました。髭をたくわえ、現地人に見えるスタッフが選抜されて。そこに佐藤和孝さんもいた。ジャパンプレス代表の佐藤さん。シリアで襲撃され死亡した山本美香さんと言えば覚えていますよね。
今から30年くらい前のTBS新世界紀行。
音効さんはひょうきん族なども担当していた玉井実さんでした。
当時はウサマビンラディンの前。
それでもタリバンたちによって破壊された石仏を撮影するためにバーミヤン遺跡に向かったのでした。

・・・それから30年が過ぎ、事態は収まるどころか悪化する一方。
石仏よりも市民の生活。
あっけなく父が死ぬ世の中。
こんな小さな男の子がなぜ一家の大黒柱にならなくてはならないのか。
イスラムの男尊女卑の戒律は男の子も苦しめている。
仕事と言っても過酷な環境でわずかな収入。
そこに灯された希望の光は少年たちの未来を照らしたかに見えたが・・・。

宗教を憎んでも対立が激化するだけ。
武闘派は死んでも死んでも生まれてくる。
・・子供たちの安全な教育の場を確保したい。

オーストラリアを恨んでもそこには死と隣り合わせの軍人たち。彼らもまたやり場のない怒りを抱えながら生きている。
しかし、それにしても1万ドル(だったかな??)って・・・
kangaroo

kangarooの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

物語の展開の唐突さに呆気に取られながらも危険と隣り合わせな日常の中では、いつそんな状況が起こってもおかしくないんだなと思わされる。(現にモデルとなった事件がある)

本編最後に流れる実際のニュース映像とテロップで、誤って射殺された一般市民の賠償金が数百ドル程度という現実に愕然とした。
あさの

あさのの感想・評価

3.5
どんなに外の世界が大変でも、子供には子供の世界がある。雑な作りの箇所がいくつか見られたが、逆に救い。今、アフガニスタンの映画を見られることの意味よ。
なつ

なつの感想・評価

4.0
緊迫のアフガンから届いた作品。
内戦の最中、働いて家族を支える少年がオーストラリア記者と知り合い、俳優になる夢を叶えようとするが…。
イラン出身の女性監督が隣国の子ども達を活写。(パンフレットより)

実話に基づいた話です。
この言葉の重みに愕然として、震える。

子ども達(特に主人公のイケメン君)の、眩しい笑顔、天真爛漫な振る舞い、無邪気で、でも、したたかに生きる!
少年が新しいスニーカーを買って貰い、目を輝かせてスキップしていた姿が忘れられない。

大人達の勝手な都合で、無関係な民間人、とりわけ子どもが犠牲になるのは我慢ならない。
あまりにもあまりにも無慈悲だ。
夢をもってはいけないのか?
子ども達は、私たちの未来であり希望のはずだ…。

タリバンの圧政からの開放を強調してきたアメリカに、見捨てられたアフガニスタンの今後が心配でたまらない。
lily0x0

lily0x0の感想・評価

3.8
TIFF2021★鑑賞作品7本目

タリバンの勢力が戻ってしまう前に撮影されたアフガニスタン映画
ザクロ売りの男の子の話くらいとしか前情報として入れていなかったので、衝撃を受けました。

制作がアフガニスタンだけじゃなくてオーストラリアやオランダの合作?とは思っていたけど…

ヘワドをはじめとする子供たちが無垢で笑顔がとてもかわいくて。
この楽しい時間が一瞬で奪われた。
映画撮影ごっこの途中こんな悲劇をどの子が想像できただろう
爆撃の音はよく聞こえても、まさかこの子達に降り注ぐとは。

ラスト突きつけられる現実
こんなに誤爆多いなんて。
結婚式も多すぎ。
日本に住んでると平和ボケしてアンテナ張らないとこういうニュースがタイムリーに拾えない。
自分が知らないということに怖さを感じました。
こうしている間にも、こういう誤爆とか事件は起こっているんですよね。
儚い子供の命が数百ドルの賠償金で済まさ
れるのか。

この作品を観ていて、これからタリバンに制圧されてしまうことを知っているから、余計に辛くなってしまった。
ヘワドたちの笑顔が今も思い出されて、強く強く心に残る作品でした。
hana

hanaの感想・評価

3.6
東京国際映画祭2021

一番最後、実際のニュース映像が流れたとき、しんと心臓が冷たくなる思いがして、逆説的だけど「どこか他人事のまま観ちゃってたんだな」と気付かされた。自分たちの世界で起きてることですよ、と監督に念を押された気分。
この映画がアフガン・オーストラリア製作であることにも意味があるよね。

映像作品としての荒削りさに、却って「自分も映像撮りたさ」が刺激された!
ヘワド初カメラで画づくり上手すぎ!って思ってちょっと笑った。
Bond007

Bond007の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

子供たちの微笑ましい笑顔と、大人たちの都合による紛争の残酷さの対比を淡々と綴った映画。
ゲームやスマホが無くても、とても楽しそうに遊んでいる子供たち。
絶対にあってはならない誤爆が頻繁に起こっている現実と、信じられない様なその後の諸外国政府の対応。
犠牲になるのはいつも一般市民。
日本人の平和ボケを思い知らされたと同時に、海外にもっと目を向けて現実を知ること、考えることの大切さを感じた。

初めての東京国際映画祭への参加。
娯楽作品とは全く違う、力強いメッセージの作品に圧倒された。
TIFF13本目
これで最後です。

実在したアフガニスタンの子供たちに起こった出来事をベースにした話。

空爆が起こった翌日でさえも子供たちは無邪気に日々を過ごす姿が微笑ましくもあり、それほど空爆が日常に溶け込んでいるという事実にも驚愕する。少し離れた場所で聞こえる爆発音なんて見向きもしない。

正直、映像作品としてのクオリティは低いです。しかし、このような内容を描いた作品はもっともっと必要だと思う。ここはあえてノースコアでいきます。

余談ですが、せっかく今年のTIFF最後の作品だったのに隣席のマナーのない人のせいで終始不快でした。悲しい😢
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