そーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

そーた

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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.0

責任感か、正義感か

トム・ハンクスって誰しもが認める演技派俳優ですよね。

だからこそ、こういう実話ベースの映画で求められるリアリティーを実現するには、正に適任です。

人の上にたつリーダーの責任感
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.3

描ききらない

ジェラルド・バトラーって300のイメージが強くて大味な印象がありました。

この映画。
味のある本当にいい演技を見せてくれました。

父親のいない少年と、
1日だけ父親のふりする役を引
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.1

2つの自由

映画を見て放心状態になったことが2度あります。

1度目は「縞模様のパジャマの少年」という映画を見たときで、
2度目がこの作品を観た時でした。

見終わったあと頭が変な状態になってしまっ
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レスラー(2008年製作の映画)

4.5

その輝きはとっても寂しい

僕はミッキー・ロークにはあまり思い入れがないんです。

でも、この作品の彼。
そんな事がどうでも良くなるほどに最高でした。

イケメン俳優から一転、ボクシングにプロレス、そ
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神々と男たち(2010年製作の映画)

3.1

表情の持つ力

大きな規模のテロがここまで頻繁に起きてしまう現代の世界情勢を鑑みると、どこかの時点で何か手は打てなかったのだろうかと、少し後ろ向きに考えてしまいます。

話し合いでどうにかなると日本人
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

楽しすぎ!

映画を観て単純に楽しいと感じる。
しばらく、忘れていた感覚です。

単純に楽しむというのは素敵でなことす。
ありがとうと言いたくなる。

ある陰謀に巻き込まれ醜い容姿と不死身の体を手に入
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キャビン(2011年製作の映画)

3.6

映画の新しい形

こんなの観たことないレベルの映画ってあまり出会えません。

映画ってある程度型が決まっているからしょうがないんでしょう。

でもね、不意に出会っちゃうんですよ。
こんなの観たことない
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.5

凡人としての解釈

三国志の時代に、魏の楊修という人がいました。
彼は主君の曹操が何気なく使った「鶏肋」という言葉を、ただ一人軍の撤退と解釈します。

最終的に軍は撤退しましたが、楊修は処刑されてしま
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.5

ホラーと見るべきか

スリランカにむかし行きました。

スリランカでは悪魔払いの儀式が今でもあるらしくて、田舎では未だに行われているんだとか。

スリランカは仏教国なんで、悪魔と言ってもキリスト教のそ
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.2

及第点以上

子供の頃、海と川がぶつかる所で泳いだことがあります。

海水のしょっぱさが川の水で薄められて、なんとも微妙な味だったのを覚えています。

川は川の、海は海のそれぞれの良さがあって、それら
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.5

拡大解釈。

中学の頃の同級生でポチョムキンって呼ばれていたやつがいました。

ポッチャリ体型でどこか間抜けなやつだったので、ポチョムキンというその響きが彼には最適だったんでしょう。

当時の僕はそれ
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

ラスト9分19秒に映画の全てがありました。

リュミエール兄弟が世界で初めての映画上映を1895年にフランスで行いました。

シネマトグラフの誕生です。

工場から出てくる人々や駅に入ってくる汽車を映
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.0

SFの頂点

どんな映画にも正しい解釈ってのがあるのかもしれませんけど、
僕は僕なりに感じた事を書いていきたいと思ってます。

観ているときに頭に浮かんだ印象や思い付きを大切にして、それらを膨らませ、
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ガンモ(1997年製作の映画)

3.0

メーターが振りきれました

僕は音楽を幅広く聴くんですが、
デスメタルも聴くんです。

でも、あまり理解されません。
そりゃ、そうです。

デスメタルは音楽の世界では圧倒的なマイノリティだと思います。
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

思考停止します

先日、女の子とジブリ映画の話をしました。

ジブリ映画っていろいろな解釈がされてるでしょ。
それでね、その話をしたら、そんな解釈いりませんって拒絶されてしまいました。

女子にとって
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16ブロック(2006年製作の映画)

3.9

いい笑顔でした

久々に掃いたズボンから500円玉が出てきたらうれしいですよね。

ずっとそこにあったのを気付かなかっただけなのに、なぜか得した気分になる。

そんな思わぬ収穫感を味わえるのがこの映画
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.6

女と男と子

ある時友達にライ・クーダーのCDを借りました。

インドの打楽器タブラの超絶リズムに、シタールのような彼のスライドギターの美しい旋律が乗っかったとてもスリリングなアルバムでした。

この
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.5

子供から大人へ

小さい頃の僕は、映画の話が本当に起こるんだって信じてやまないピュアな少年でした。

そんな時分に大好きだった映画がこれ。

男女数名の中学生が学校をバックレ、家にも帰らずに秘密基地に
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.5

運命、その続き

僕が生まれるちょっと前にフォークランド紛争という領土問題の絡んだ戦争がありました。

最近、世界史を学んで知ったんです。

あからさまに領土を巡って2国間が争うという戦争がこんな現代
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ナッシング・トゥ・ルーズ(1997年製作の映画)

3.9

行って帰る話

僕がまだ中学生くらいのときに、コメディアンと言ったら、ジム・キャリーとかエディ・マーフィでした。

この人達の代表作を撮った監督にスティーブ・オーデカークという人がいます。

エース・
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ザ・レイド(2011年製作の映画)

4.5

痛みの完成型

タンスの角に足の小指をぶつけると非常に痛いですね。

小指があることに憤りを覚える痛さ。
1度は経験したこと、あるでしょう。

でも、こんなのが蚊にさされたレベルに思えるくらい痛い映画
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

好きなもの3つ

巨人、大鵬、卵焼きって言葉がありますね。
戦後の子供に人気だった3つです。

僕には
ヴァンダム、ジョン・ウー、ニコラス・ケイジ
という、時代がありました。

そのニコラス・ケイジが
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.0

歪み、その魅力

ドイツ表現主義という芸術運動があります。
20世紀の初頭に起こったこの運動は内面の表現を模索しました。

印象派が外に対象を求めたスタンスとは対称的です。

ここで、印象主義が自然の
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

映画の正しい見方

僕は英語が喋れるわけでもないし、聞き取れるわけでもなく、高校レベルの知識があるだけの語学力です。

そんな僕が中学の頃この映画を観て映画の価値観が変わるほどの衝撃を受けました。
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.3

人間の条件

自分が人間であることを普段あまり意識しません。

そして、意識しなくとも生きていくことができる現実があります。

そんな僕の甘い現実感覚に、出席簿の角でぶっ叩かれたような衝撃が走りました
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.8

ハンカチに込められたもの

日本産のロードムービーって中々ないんですよね。

日本は細長いからすぐ海に出れたり、隣町にすぐついちゃったりと、ロード感がうまく出せないじゃないかしら。

でもね、ロードム
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ヤノマミ ~奥アマゾン 原初の森に生きる~(2009年製作の映画)

3.0

進化なのか、退化なのか

お世話になっているカフェでドキュメンタリー映画の上映会をすると誘われ、何の気なしに参加をしてみました。

そこで見たのがこれ。

ギリギリの時間に場所について、事前情報もなし
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

ラストシーンの解釈

映画から衝撃を受けることってそうそうあるもんじゃないです。

いやいや、まさにこの映画、衝撃的でした。

知人の子供がついた些細な嘘のせいで村八分状態になってしまった主人公の悲劇
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

YEN TOWN BAND 復活しましたね!

この映画との出会いは僕のドジがきっかけ。

夜中に友達の家から帰ろうとしたら、車の鍵が開かなくなってしまったの。

そんで、鍵屋さんが来る間の時間潰しに
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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005年製作の映画)

3.8

罪と罰とストックホルムシンドローム

僕ね、ロードムービー、好きなんです。
現実から抜け出したような感覚になれて、旅に行っている気になれる。

それで、結構いろんなの見て来たんですけど、この作品はちょ
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.3

これは凄いです。

シリアスなSFをお探しなら、これ是非おすすめです。

SF映画の中でも指折りの傑作でしょう。

子供が生まれなくなった近未来の世界で、奇跡的に妊娠を果たした少女とそれを守る主人公の
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女王陛下の007(1969年製作の映画)

4.0

007シリーズで一番のお気に入り

この作品ね、凄い好きなんです。

シリーズのなかで唯一泣いてしまった作品です。
まさか、007で泣くとは。
思いもよりませんでした。

今作でボンドを演じたのはジョ
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その男 ヴァン・ダム(2008年製作の映画)

3.5

もう、復活はないのかな ···

僕には中学生のときヴァン・ダムにぞっこんで、筋トレをしまくり、回し蹴りの練習をしまくったりした青臭い思い出があります。

ヴァン・ダムの映画は食い入るように見て、新作
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

そう、来るか

いい映画って不意に出会うものですね。

この映画もそんな類いの映画。
事前情報もなしに、蒼井優かぁって感じで見たんです。

いやいや、好みです、こういうやつ。

ちょっと普通の映画には
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.5

タイそのものを見ているような

「タイ映画で史上初のパルム・ドール賞に輝いた」

この文言に興味を引かれ何気ない気持ちで観ることにしたこの作品。

いやいや、甘かった。
凄まじいぶっ飛び具合。

そし
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.0

ゴダール先生、こんな解釈でよろしいでしょうか?

僕ね、ゴダール作品って自分には理解できるものじゃないって思っているんです。

ゴダールの作品ほど映画理論に精通していないと何がやりたいのかを理解できな
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