そーたさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

そーた

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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

4.0

絵面がマーヴェルより良い

組織がうまく機能するための条件とは、
その組織が有機的であるということ。

無機的か有機的か、
その方法論を組織論という土俵に挙げてみれば、
やはりオーガニックなスタイルに
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

踏み絵

凄い美味しいと評判の塩ラーメンを食べに行って、
ふーん、こんなもんかと拍子抜けして帰って来た経験があります。

でも、よくよく考えればあの時の僕は、塩にトンコツの旨さを求めていたんですよね。
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.1

余韻が残っているうちに···

映画を見れば、何かを考えて、
何かを思って、明日からまたがんばろうと思う。

でも、次第にその気持ちは薄れていって、いつの日にかすっかり忘れてしまう。

ふとした時にま
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.9

ニュータイプのフェミニズム

「人は女に生まれるのではなく、女になるのだ」

サルトルの妻、ボーヴォワールは、
女性が生物学的に女として誕生し、
そして社会的に女性へと変貌していくというこの二段階に渡
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

これは戦争映画ではない。

何か出来事を語るときに、
それをどのように人に伝えるか苦心するときがあります。

感情を込めたり、大袈裟に言ってみたり、多少の脚色をしてみたり。

ただ、そのストーリーテリ
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

3.8

日本映画のタブーに切り込む

期待。
良い意味でも悪い意味でも裏切る事ができるもの。

何だかんだ言ってそれって、
こちらのスタンスに依存しているんだと思います。

あまり、多くを望まなければ案外映画
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パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉(2011年製作の映画)

3.2

ディズニーの懐

僕の日曜はもっぱらドラゴンボール超を見てからスタートします。

ファンを楽しませようという粋な作り方がとても好感が持てる新シリーズ。

まさかフリーザと悟空が共闘するなんて···
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100,000年後の安全(2009年製作の映画)

3.6

現実的な荒唐無稽さ

ドラえもんに「バイバイン」という道具が出てきて、それを一液垂らした
栗まんじゅうが5分ごとに倍になっていくという話があります。

最後には食べきれなくなって、
「宇宙のかなたへ送
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

5.0

映画を見続ける理由

映画を見続ける理由があるとしたら、
そこから何かを感じ取って自分の人生にどうにか役立てたいから。

ただ、そこまで影響力のある映画には中々お目にかかれるものではありません。

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5デイズ(2011年製作の映画)

2.9

ずるいやり方

指 桑 罵 槐(しそうばかい)
という言葉があります。

桑を指さして槐(えんじゅ)を罵る。

ある対象をおおっぴらに批判しているように見せ、実はその後ろに隠れた別の対象を批判するとい
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オーガストウォーズ(2012年製作の映画)

3.5

騙されてはいけない

『妻と義母』というタイトルのだまし絵があって、
振り返る若い女性にも、正面を向く老婆にも見えてしまうという不思議な絵。

有名なので一度は目にしたことがあるかと思います。

ふと
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.6

映画の全て、人間の全部

僕は風船が耳もとで破裂してもまったく驚かないんですが、
稀に映画の結末に仰天してしまうことがあります。

驚愕の結末と触れ込んだ映画は多々あれど、
この作品のラストを上回る衝
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イントレランス(1916年製作の映画)

4.6

平坦な表面

かつてナビ派の画家、モーリス・ドニが絵画を「色彩で覆われた平坦な表面」と表現しました。

のっぺりとした彼の作品を見れば何となく言わんとする事がわかるような気がします。

じゃあ、映画は
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.6

ロードムービーの亜種

うまく評価が出来ない映画があるとするならば僕はこの映画を推します。

なんというか、
他のどの映画ともそりが合わず、
まさに孤高。

果たして面白いのか、面白くないのか、もはや
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0

最後の爪痕

今年はもうエピソード8だけを見れればもうそれでいいやと思いつつ、
やはり話題作が目白押しなもんでついつい寄り道をしてしまっております。

またもやこんな力作に出会えるとは、
人生ほんとに
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カビリア(1914年製作の映画)

3.7

映画の母?

人も映画も段々と年をとっていくもの。

人が年齢と共に少なからずの成長を経験するように、
映画も徐々に進化していく。

その過程をみるのはとても楽しいもの。
この映画もそんな軌跡の一員な
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

4.5

長い間、忘れていた感覚

昔、友達と二人でノープランの旅に出て、
行き着いた新潟県、越後湯沢で寒さと戦いながら野宿をしたことがあります。

コンビニでもらった段ボールにくるまりながら朝まで一睡もできず
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ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)

3.8

ボンド・ミーツ・ディザスター

映画を見て怖いなと思うこと。
見た時の年齢やタイミングもあるんだろうけれど僕には何度か経験があります。

ホラーとかそういうんじゃなくって、
「うわ、こんな状況自分だっ
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ハリケーン(1937年製作の映画)

3.6

ディザスタームービーのお手本

僕は骨董が好きです。

どんな人がどういう経緯で作ったかは分からないんだけれど、
そういうことを色々考えながら、
永く鑑賞に耐えるフォルムや質感を味わうのがなんとも贅沢
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殺人カメラ(1952年製作の映画)

3.5

3度考えてから

カメラは趣味でいじるけど、
被写体をどう切り取るかで悩みだしちゃうとダメなもんです。

あれこれ試してみたものの、
よく分からなくなって最初に撮ったのが結局一番良いということがある。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

ザッツ、エンターテイメント

最近、勇者ヨシヒコにはまってます。
このドラマのハイセンスっぷりを見ると、
金をかけないでも良い作品ができるもんだなと、
なんとも関心してしまいます。

ボス戦になるとア
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.4

S字曲線

男の変な意地として、
みんなが可愛いともてはやすものを、
突っぱねて格好つけてみたくなることってある。

マリリン・モンローなんかに、
俺が魅了されてたまるかって、
意地をはって見たこの作
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.5

野生の感性

なんというか、
人が社会の中で生きるということを野性味を捨て去る事なんだと考えてしまえば、
いわゆるプロフェッショナルと言われてる人の生き方を目にしたときに、
それがいかに軽率な考えだっ
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.2

恩人のような映画

ある時期に映画を全く見なくなった事があって、
それでも今のように映画をまた見始めるようになったのって、
紛れもなくこの作品のおかげ。

そんな恩人のような映画のレビューをいまこうし
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花嫁のパパ(1991年製作の映画)

4.2

色褪せない名作

すごく好きな映画をあげろと言われたら、まずはこの映画かな。

最初に見たのが高校生の時で、
ちょっと大袈裟なんだけれど、
どんな映画にもまして未知なワクワク感を感じたのを覚えています
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アッシャー家の末裔(1928年製作の映画)

4.3

沈黙は二重だった。

去年だったか、
損保ジャパン美術館で「最後の印象派展」ってのに行ってきて、
初めてアンリ・ル・シダネルの絵を見ることができた。

印象派と言われればそうかもしれないんだけれど、
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パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

3.9

見終わるのが名残惜しい映画

心地よい映画って波が打ち寄せて来るのをじっと眺めている時のように、
何だかずっと見ていたくなる。

でも、油断をしていると、たまに大波が打ち寄せてきて思わず水浸しになって
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蛇にピアス(2008年製作の映画)

3.8

密かに、こっそりと

見る人が見れば、
「あ~、なるほどね」って、
そう感じる映画があるとすれば、
この映画こそそんな類いに相応しい。

というか、
この映画をただの変態な映画と決めつけてしまうのは非
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.5

気持ちが良いってのが一番

いい映画を見終えた後の余韻って
良い酒に酔ったみたいに、
なんとも言えない気持ちになります。

そして、特にストーリーが良かったとか結末が良かったとかそういうんじゃなくって
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無限の住人(2017年製作の映画)

4.0

漫画の金字塔

この映画の制作発表があったとき、
正直ほんとに真剣にやめて欲しいと思いました。

まして、万次がきむたく!?
監督が三池さん!?

もう嫌な予感しかしませんでした。

だって、この無限
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真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

3.2

話すことって難しい

子供の頃によく
「いつ、どこで、誰が、何をした」ゲームをやりました。

人数分の紙を用意して、
紙の上にまず"いつ"を書いて、
書いたら見えないように紙を折る。

それを隣のやつ
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アライバル-侵略者-(1996年製作の映画)

4.0

お手上げです。

映画はやはり脚本なんだ。

そう、思えてしまうのは、
どうしようもないくらい出来損なった映画を観た時か、
はたまた最高にスリリングな作品を観た時かのどちらかで、
今回は圧倒的に後者。
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悪人(2010年製作の映画)

3.6

悪人、善人、それとも···

悪人と聞くと、
親鸞が唱えた悪人正機説が頭に浮かんでしまう。

「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」

なんとなくカッコいいなと思って覚えたこの言葉。
悪人の方こ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.4

偉業は神話へ。

ハビタブルな惑星がごっそりと発見されたという驚きのニュースが少し前にNASAから発表されました。

宇宙生命体に星間航行、人類移住···
あぁ、夢が広がりますね。

ただ、どんなに宇
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話の話(1979年製作の映画)

3.7

眼差しの先

物理学では、
時間は一方向にしか進めないようだ。

要は後戻りが出来ないということで、
当たり前のようなんだけれど、
でも考えてみると案外不思議なものだったりする。

だって、
空間内で
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

5.0

スター・ウォーズ熱

今年も残すとこあと僅か。
年末の忙しさは相も変わらずです。

ただ、去年に引き続いて、
僕のわがままを職場のみんなが後押ししてくれたおかげで、
またもやSWの公開日に無事、
遥か
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