真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.2

実写版しか見ていないのならもう少し良い評価になるのだが、昨日素晴らしいアニメ版を見終えたばかりなのでどうしても。実写版オンリーだとしても疑問なのは冒頭20分もドラマの総集編に費やす事でテンポは悪いし羅>>続きを読む

ヒューマン・フロー 大地漂流(2017年製作の映画)

3.2

前にも映画を見た中国の現代アーティスト アイ・ウェイウェイが難民を撮ったドキュメンタリー。先に言い訳をしておくとAmazonのレンタル期限ギリギリで義務的に見たので乗り気じゃなかったのが大きいです。そ>>続きを読む

ブラザー(2017年製作の映画)

2.8

ながら見できる映画を探してて無害なマブリー映画は良いと思ったのだけれど、緩さを求めているにしても厳しい。気の抜けた音楽や文字が溢れるコメディ演出がどうにも寒くて真面目に見れないし、父親の葬儀のために兄>>続きを読む

トールマン(2012年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

くっだらねー映画と思ってエンドロールに入った瞬間即終了しました。閉鎖して寂れた炭鉱街で相次ぐ子供誘拐事件の犯人トールマンとは変質者かそれとも超常的な存在なのか分からない頃はまず映画のジャンルが見定まっ>>続きを読む

フォーガットン(2004年製作の映画)

4.5

史上最高に笑った映画。当時映画館で見てあまりの笑撃に涙を流して声を出さず笑うのに苦労した。

「シックスセンス以来最も衝撃的なスリラー」と適当な事を嘯かれている本作ですが、冒頭のビル街を俯瞰で捉えたカ
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空に聞く(2018年製作の映画)

4.0

面白いと言うのはちょっと違うが良いドキュメンタリー映画だと思います。震災後に陸前高田市で地元FM局のパーソナリティーを勤めた阿部裕美さんを追った本作。映画の序盤で阿部さんは仮設住宅の老人を取材するのだ>>続きを読む

月のキャット・ウーマン(1953年製作の映画)

2.5

原題まま。バットマンはいないしセリーナ・カイルでもない。しかしDCのキャットウーマンには似てると言えなくもない。

今となってはあまりに牧歌的すぎるロケットで宇宙に飛び立つ人間達。人類初の有人宇宙飛行
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亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.2

冒頭の美術や百段坂を林檎が転がり落ちるシーンのやたらポップな演出からシュールな映画を予想し苦手かもと思ったが退屈せずに通して見れたので悪くない。おかしな世界観でおかしなキャラクターが繰り広げる物語であ>>続きを読む

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい(2009年製作の映画)

3.0

話がよう分からん。TVアニメの編集版じゃなくて同じキャラクターを用いた全く別の物語で、元よりエヴァのような設定が複雑なアニメだったがTV版は50話もあるので頭が鈍くても十分ついていけてたのだが一本の映>>続きを読む

キャタピラー(2010年製作の映画)

3.0

醜さを見れる映画。戦争で四肢と聴覚と声を失った軍神様として故郷に帰ってきた男とその妻。村の人々は軍神様と称えはするがその世話は妻に委ねるばかりで、家族ですらも妻を帰してなくて良かったと口にしててその徹>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.7

1作目には漫画を実写映画に上手く翻案した手腕にいたく感激し、2、3作目ではただの漫画実写化になったと失望したシリーズ。本作の人誅編は原作中最も人気の高い2、3作目の京都編と比べると人気は高くなく、東京>>続きを読む

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.3

シンドい映画だった。ネットが全てなネット民の実態を描かれていて彼らのルサンチマンやそれを拗らせた末の人種・ 性差別思想、そしてそういう奴らに媚びるトランプら右翼政治屋どもとジャパンに住んでいるととても>>続きを読む

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

4.0

このシリーズの始まりがTVの『峰不二子という女』だったのにまた不二子?そんな気持ちで見始めたが見終わってみるとなかなかに楽しめた。タイトルに嘘と入っているからには何かしらの嘘が語られるのは想像に難くな>>続きを読む

ヘルボーイ(2019年製作の映画)

3.6

イカした狼男映画『ドッグ・ソルジャー』や地底人映画『ディセント』などクリーチャー表現には定評のあるニール・マーシャル監督だけあって人外ヒーローヘルボーイを始めとしたキャラクターが映える。巨人3体との戦>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.8

中国で異例の大ヒットを記録したらしい中国版『ダラス・バイヤーズクラブ』。『ダラス・バイヤーズクラブ』と違って本作は主人公のチョンが患者ではなく、法的にグレーを攻めているのでもなくて完全に黒と認定されて>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.7

赤いヒゲの配管工なんかよりずっとクールな音速ハリネズミとして出ておきながら最近ではそのヒゲと東京オリンピックのオフィシャルゲームに出るという色んな意味で堕落したソニックさんの実写映画。まず映画が始まる>>続きを読む

トレマーズ 地獄島(2020年製作の映画)

3.8

30年も続く長寿シリーズトレマーズも遂に7作目。何気に全部見てると言いたいのだけれど、6作目は見るのを忘れてたので久しぶりとなる。と言っても見た感じ6作目で大きな変化が起こった訳ではなさそうなので安心>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.4

新聞の書評欄で蓮實重彦の本が紹介されてて面白そうなので買ってみたら最初でべた褒めされてたのが本作。

おおまかなあらすじとしては老銀行強盗フォレスト・タッカーとそれを追う刑事ジョン・ハントの追跡劇があ
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BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ(2020年製作の映画)

3.4

k-popにはあまり興味が持てないので(この手の音楽はどこの国であってもほとんど聞かない)書けることが少ないけど、BLACKPINKはAmazonで多少聴いたら結構楽しめてたし、練習生などのk-pop>>続きを読む

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍(1992年製作の映画)

2.6

旧アニメの劇場版。フレイザードを倒した後ですっかり落ち目のハドラーに影武者が反旗を翻す。そりゃあこの頃のハドラーは保身ばっかり頭にある時期だったがいくらなんでも舐められすぎだろ。この新生6大軍団とやら>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.2

この映画は1作しか作られなかったフィンチャー版『ドラゴン・タトゥーの女』の続きに当たるのだろうか。それともスウェーデンの三部作に続く物語という位置付け?ミカエルの話から察するにスウェーデン版が下敷きに>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

韓国版『グレイヴエンカウンターズ』と聞いていたがあんな顔芸幽霊(物理)が笑えるだけの映画よりずっと面白い。本作はモキュメンタリー系のホラーでそうなると一時期山のように粗製濫造されたPOVを想像してしま>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.3

前作である短編の『そうして私たちはプールに金魚を』を大人によるエモさ搾取に反抗するかのような映画と思ったが、今作では「エモいって古ッ」という台詞があるように少年少女は夢を持ってキラキラとしてて感情豊か>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

4.6

『梨泰院クラス』でトランスジェンダーのコック ヒョニさんを演じたイ・ジュヨンが初の女性プロ野球選手を目指す物語。日本と並んで男女格差が激しい事で知られる韓国の映画であるのでそこは当然性差別が大きなテー>>続きを読む

劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス(2014年製作の映画)

3.8

絵本のようなアニメーションが魅惑的な劇場版ムーミン。ムーミン一家とミイはセレブと貴族が暮らす南の島へ。そこでムーミンパパは仲良くなった侯爵に武勇伝を聞かせて得意になり、フローレンはすっかり物質文明に毒>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.5

3度目もしかしたら4度目の鑑賞となる。「エイズはゲイの病気」として忌み嫌われていた時代にその対極にあるマッチョイズムのカウボーイ ロンがかかる話でその偏見が解かれていく事も勿論大事であるが、本作は差別>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.0

頓挫したダーク・ユニバースであるが古典ホラー映画を現代風にリメイクする試みは今作で成功したように思う。透明人間と言うと体自体が見えなくなるのがセオリーであったが、2020年にやるに当たって用いられた手>>続きを読む

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

何か凄い事をやらかしてしまってる事は聞いててその内容も大体想像がついてたので身構えながら見たのですが。正直に言います。「何言ってんだ山崎お前」という思いから始まり次第に吹き出しました。アホやードラクエ>>続きを読む

守護教師(2018年製作の映画)

3.4

マブリー映画だぜヤッホー。てな気持ちで見始めたのに思いの他、話が重い。マブリーしてる時なんて女子校に珍獣然と混ざっている姿やUFOキャッチャーやってるとこくらいしかない。

元ボクシング東洋チャンピオ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

西川美和の映画なので前科者の更生美談を描くのではないのだろうと思っていたが最初の内はあまり面白いものではなかった。と言うのも主人公の三上が大声あげて恫喝するのが癖の個人的に嫌悪感しか抱けない人物で、万>>続きを読む

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.7

懐かしの歌をバックにRPGを撃墜して歌舞伎町のゴジラが火を吹く冒頭からアガる最新版シティハンター。冒頭のみならず至る所でベストアルバムをかけてるかのような選曲や海坊主や美樹、冴子といったお馴染みの面子>>続きを読む

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.5

最近今までの人生であまり縁のなかったヒップホップをAmazonミュージックでたまに聴くようになったのでちょうど100円レンタル中だった本作がアンテナに引っかかった。ラッパーを題材にした映画で自分が最初>>続きを読む

アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

2.4

何でこんな映画借りたんだっけ?視聴期限が迫ったから見たものの、乗り気じゃないのにバカ映画見ても「はぁ…」とシラケてて面白いと思ってるのであろう関西弁字幕にも何も思わない。そういう訳で最初はろくに見てい>>続きを読む

友達やめた。(2020年製作の映画)

3.8

上映後のリモート舞台挨拶まで含めて鑑賞。聴覚障害者の今村彩子監督がアスペルガーの友人まあちゃんを撮ったドキュメンタリー映画。冒頭から今村監督とまあちゃんはかなり親しい様子が窺えるが、撮影を進める内にま>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.0

北京での最初の1時間くらいは重要人物が出ては北朝鮮に渡るための工作活動が矢継ぎ早に繰り広げられてて、そこに情緒を挟む余地もないので緊迫感はあるが筋を追うだけで精一杯で難しい。風向きが変わったのは北朝鮮>>続きを読む

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.4

SiriがセシリーをHey Siriと誤認識するのでこのアニメを聞かせたらどうなるかなと思いiPadをTVの前に置いて再生。結果、セシリーが名前を呼ばれると稀に反応してました。稀にしか反応しないのでベ>>続きを読む