16mmのざらついた質感の中で生きる登場人物たち。画面の粗さが、そのまま登場人物たちの心象風景を表してるようにも見えた。黒住さん演じる青年の真っ直ぐさが苦しい。考えること、わからないことを認めること…
>>続きを読む16ミリフィルムの味と、岡山の地方都市の普遍的な乾いた風景。その中で役者の一人一人がそれぞれの人生を背負っている質感が味わい深く、ヒロイン祷キララの冷めた演技を盛り建てる。
過剰な音楽を排除した潔…
男子学生と後半以降の映像、特にラストの映像が良かった。ユーモアな男子学生の存在で政治政治となるようなシーンでも軽さが生まれていた。バランス感覚が良いなと思えて個人的に好感持てる。
父親も、よくある娘…
唐突に映画館で映画が見たくなってふらっと観た映画だったのにとても面白かった。日々の何気なく美しいと思うが、自分で写真や絵に描くと途端に味気なくなってしまう田舎の情景を、16mmのフィルムで上手く表現…
>>続きを読む16mmフィルムの荒い粒子が採石場のある町の景色に鮮やか過ぎない色を足している。
丁寧に撮られ、紡がれていく物語。制作陣の映画に対する姿勢が画面を通して伝わってきた。音、におい、空気の温度までもが…
16mmで撮られた粒子の粗い映像は、ベルトコンベアーで運ばれる石材の純粋な運動の一部始終を見守る。この大規模なシステムの責任者であるユン・チャンス(カン・ユンス)が進行を注意深く見ているのだが、彼…
>>続きを読む『ひかりのおと』も良かったけど、山﨑樹一郎の久しぶりの新作である『やまぶき』も今年見た新作ではかなり良かった。地方都市の政治的な題材を扱いつつ、焦点が当てられるのは地方都市に暮らす在日韓国人の個人的…
>>続きを読む頭で考えようとすると社会という大きな枠でカテゴライズされ抽象化された多様な問題が混在しているように感じるが、
心にグッと響いて鑑賞後もふと頭に浮かぶ印象に残っているシーンは、登場人物たちの何気ない日…
主張やテーマの描き方が直接的でないので、映画好きや海外の人に評価されそうだなと思った。
個人的には、盛り上がりがあまりなく淡々としていると感じた。
登場人物たちがどこでどう繋がってくるのか楽しみだっ…
(C)2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE