レジェンド女優の伝記映画
綺麗だけど可愛らしさもあって、“ハリウッドスター”ってこういうこと〜を体現していた女優さん。後年のユニセフでの活動もあって、公私共にリアル“ヒロイン”やってた方の伝記モノです。
そもそも本人が自伝を書く事には否定的だったこともあり、他人から伝わる多くの伝説には尾ヒレが付いてる様なのですが、本作は家族が製作に関わってるので、より実像に近い作品になってるんじゃないでしょうか。
エミー賞、グラミー賞、オスカー(アカデミー賞)、トニー賞という、ショービズ業界のグランドスラム(EGOT)を達成した数少ない女優さんの一生ってどんなんだったの?を楽しみにして鑑賞。
ちなみに史上16名しかいないEGOTって、他にどんな人いるんやろ?っと調べてみたら、名前だけだとピンと来ない白黒写真の重鎮ばかり(まぁ作品見ると納得の名作揃いですが)。ウーピーゴールドバーグも達成してたのね。凄いやん。
『ジジ』でのかっこいい冬服セーラー服衣装、マリリンモンローがシャネルならオードリーヘプバーンはジバンシィ(ティファニーじゃなかっのね)なのね、とかとか。知ってる様でいて、よく知らなかったなぁと思えるシーンが過去映像と共に多数あります。
本作通して、オードリーは、なんか“見せ方”というより“見られ方”の天才って印象。良くも悪くも常に他人の目を意識した上で、希望通りに振る舞えちゃう人に思えたなぁ。プライベートの全てが映画のワンシーンみたいなんだろうなぁっと勝手に想像されちゃう、“観られる事”に特化した人生は中々に疲れそうだけど、、、この手の職業って大変やねぇ。
人間味ある嫌な部分ってのは、あまり映さず(っと言っても、この人あまり“黒い部分”が無さそうに見えるけど)、愛をテーマにして、Aud“REY”で“輝き”の言葉遊び演出をドヤ顔する、ベタだけど嫌いじゃない作品かと。
ま、オードリーヘプバーンってだけで補正入っちゃうから、映画としての出来については何とも言えん。お勉強にはなったかな。