このレビューはネタバレを含みます
ノーベル賞作家ルイジ・ピランデッロの遺灰をローマから彼の故郷シチリアへ運ぶ道中と、この作家の遺作とされる「釘」を映像化した短編(約20分)がセットになった作品。両者を通じて、死が不条理に訪れること…
>>続きを読むノーベル賞作家ピランデッロの遺灰をローマからシチリアに運ぶその道程を描いただけとも言える非常にシンプルなストーリーなのだけど重厚感かつユーモラスさもあり意外と観れる。ただ後半のピランデッロの短編「釘…
>>続きを読むイタリアの名匠タヴィアーニ兄弟の弟パオロ・タヴィアーニが兄ヴィットリオの死後、91歳にして初の単独監督作として本作を発表。
タヴィアーニ兄弟の名作『カオス・シチリア物語』の原作者でもあるノーベル賞…
1934年、イタリアの劇作家ピランデッロがノーベル文学賞を受賞するところから映画が始まります
そして物語は、彼の死後、遺灰をめぐる騒動劇をテーマに描かれます
火葬場の炎・・・これ、モノクロではなか…
あるノーベル賞作家の遺灰が故郷シチリアに帰るまで。偉人は死んでも名声を残すが、その偉業は次第に風化し、やがては人々の記憶からも忘れ去られていく。そこにどこか「永遠」のようなものが感じられた。ところど…
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死にゆく際の混濁した意識、みるみる育ち老けていく子供達。視点人物の半生を早送りしているかのような冒頭から、遺言に従って故郷へ向かう遺灰の物語になる。飛行機への同乗を拒まれたり、カードゲームの台にされ…
>>続きを読む「自分の遺灰は故郷のシチリアへ」とノーベル賞作家の遺言。
壺に入れられた遺灰を運ぶも戦後のゴタゴタで右往左往する遺灰。1時間ほどモノクロ映像で遺灰の旅路を見せられてラスト30分はその作家の短編『釘』…
© Umberto Montiroli